第4話 【NEVER AFTER THREE】

文字数 913文字

2017 /5 /18

僕にとって勅使(ちょくし)という地名は 
過去 長い間「うどん」のメッカのようなものでした。
ららぽーと海老名 フードコートでそんな店名を見て驚いたのは だから自然な反応でした。



昔昔 勅使町には「さぬき麺業」のうどん屋さんがありました、
ロードサイドうどん屋のパイオニア的存在だった記憶があります。
さぬき麺業はもともとは一般市販や専門店向けのうどん麺専門製造会社で
そんな会社が開業した勅使店はファミレススタイルの 
ちょっと今までのセルフ店とは違う趣がありました、
だから家族で帰省した折には両親と一緒に勅使店に向かったものです。



残念ながら 現在は勅使店は閉店になっていますが、
讃岐麺業は市内やショッピングモールでの高級志向うどん店を現在展開しているようです。
てっきり、ららぽーと海老名の「勅使高松」は
さぬき麺業運営だと思っていましたが違っていました。
運営会社は あの「はなまる」でした、
高松の小さなうどん屋から東京に本社を置く大躍進のファストフードチェーンの
「はなまる」でした。(現在は吉野家グループです)。

そういえば 近頃有名なうどんチェーンは「丸亀製麺」 
ハワイ店はじめ世界展開しているところは「はなまる」よりスケールが大きいようです。


   
翻って 地元香川県のうどん屋は零細規模が主流です。
口コミで人気のあるうどん屋に観光客が押し寄せると売り切れになってしまうくらいの
小さな商いをしています。
《セルフうどん》というのは弱者苦肉の策です。
ところで 香川県内ではうどん専門店以外でも
レストラン、喫茶店、スナックでうどんを食べることができるのは
意外と知られていませんが、
これは うどんが讃岐のソールフードたる証なのでしょう。



ただし、
セルフうどん店は午後3時で閉店します、
香川県どこに行っても3時です。
観光で讃岐うどんの穴場食べ歩きを計画するとき ちょっとだけ覚えていてください。



ららぽーと海老名の「勅使高松」はこの限りではありません 念のため。







           

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