香料、使いすぎてません?

文字数 962文字

 声を大にして言いたい。
 トイレットペーパーは流す物です、再利用できない物です、無駄に加工する必要はありませんから!

 ……これ、今まさに起こっている事なのですが、スーパーで香料添加の無いトイレットペーパーを買ったはずが、物凄い香りになっているというのが常です。香り付きって後からステッカー貼ってもいいくらい。
 それどころか、ボックスティッシュまで使えないレベルに香りが染み込んでおり、絶賛新聞紙の上に広げて風通しをしています。根本的に使えないレベルだと、不衛生とか言ってられません。数カ月放置していれば箱ごと大丈夫になってくるのですが、目下ストックが尽きかけており、これはネット通販で倉庫直送してもらわないと駄目かなぁとか、ネット通販でも大丈夫かなぁとか、色々と困っている始末。
 それどころかキッチンペーパーも同じ有様で、食品に使うのにこれは無いだろうと……これは早々に通販で頼むようになりました。大袈裟と言われるかもしれませんけど、うっかり鼻をかんだら鼻の中まで洗うレベルにフローラルだった事が有るんですよ……怖くないですか?

 それだけではありません、婦人用の衛生用品も香り付きタイプが有りますが、無香料を買ってきたのに強烈なムスク臭が染み込んでいて使えなかった事が有ります。こちらは風通しできる物ではありませんし、パルプのペーパーの様に香りが飛ぶかどうかも分かりません。陳列が過密で長期間になりやすい小売店だったのも悪いかもしれませんが、だとしても他の製品に染み付く様な香料は流石に考え物です。
 加えて、その衛生用品は肌に直接触れる物ですが、天然抽出された物であっても合成された物であっても、香料は人体に影響を及ぼすものですから、安全性という物は担保されていて欲しいですし、使わない選択肢も守って欲しいものです。

 ……香害と言うのは、こういう微妙な事も含めると、相当起こっているのではないでしょうか。
 しかも、消費者として香料を添加していない製品を選択しているにもかかわらず、小売り段階で香り移りが起こっていれば、香料を使わない、使いたくないという自由は無くなってしまうのです。それでもまだ、わがままと一蹴されなければならないのでしょうか?
 ある意味、香害は消費者の権利が脅かされている消費者問題と言えるかもしれません。
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