一文小説集「寄り添う/ブザー/酔い覚まし」

文字数 140文字

【寄り添う】

 ゴミ捨て場に、蝶の標本と造花が寄り添うように置かれている。



【ブザー】

 幼児の遺影を持ったおばさんがエレベーターに乗ってきた瞬間、重量オーバーのブザーが鳴ってしまったが、おばさんが遺影を撫でたら、ブザーが止んだ。



【酔い覚まし】

 酔い覚ましにちょっと火葬場行ってきます。
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