私の領主マニフェスト
文字数 2,059文字
私アリスは、異世界で突然領主になってしまいましたが、皆さんも何かの間違いで突然領主になってしまうかも知れません。
そこでこのコーナーでは、将来1国の領主に選ばれたときにやりたいことを、リスナーの皆さんから募集します。
今回は初回なので、私たちが今のアレマ領を離れて、もう一度領主をやりたいと思ったときのマニフェストを紹介しますねー。
食べること関係はダメ、って。
もう、スタッフさんにバレてんの!
まぁね、アリスは本当に領主やってるから、別のイメージで語って欲しいと思ってるんでしょうね。
じゃあ……、これにしましょう。
私、アリスのマニフェストです。
私が領主になってやりたいことは、定期テストの廃止です。
中学や高校、大学だと、テスト期間というのがあって、1日でたくさんのテストを受けなきゃいけません。
当然、テスト前に集中して勉強して、テストが終わったらパーッと忘れる学生さんも多いと思います。
それが、本当に勉強と言えるんでしょうか。
本当の勉強というのは、テストのあるなしに関係なく、勉強したいときにやるものだと思います。
だから、テストを廃止して、みんなが興味のあることを学べる、そんな国にしたいです。
テスト全くやらなくなるのはダメだろ……。
何でですかー?
この前だって、第17話③で『アレマ気象学』の本に落書きしたんだし。
そ、それは言わないで下さい……。
あと、そうでなくても、ある程度のところまでは、学校の先生もどこまで理解したか見たいじゃん。
教えたことをちゃんと理解しているか。
まぁ、選択科目とかは、自分からこれを学びたいと思ったんだから、アリスの言うように勉強したいときに勉強するっていうのは分かるよ。
でも、そうじゃない、例えば、国語とか数学とか教室でクラス全員が習う教科は、勉強しなきゃいけないってものだから、これくらい出来て欲しいと先生が思ったラインをクリアしてたほうがいいんじゃない?
テストってそういうものなのですね。
じゃあ、ビリーは仮に領主になるとしたら、どういうマニフェストを考えますか?
では、いきますね。
僕ビリーのマニフェストです。
僕が領主になってやりたいことは、領民一人一人とお話しする機会を作ることです。
領主は国の代表。
指で数えられないくらいの人を抱えることになります。
なので、領民一人一人の家にとても訪問できず、領民の顔を覚えることが出来ません。
そこで、僕は可能な限り領民と会い、いま困っていることとか少しでもお話ししたいと思います。
無謀かも知れませんが、本当に領民の声を聞くには、地道に歩くしかないと思います。
家庭訪問と同じイメージ。
ただ、全員の希望は取ってられないから、予め、この街には何日の何時に来ますとか知らせて、その時間に1軒1軒お邪魔するという感じだね。
例えば、「今夜は朝まで帰さない」みたいな感じで、夜通し身の上話を聞いてもらうとか。
僕が領主になったら、そういう領民は、後で手紙下さいとかメール下さいとか言って、無視しますよ。
みんな平等だからね。
ちなみに、アリスは人の家にお邪魔したときって、長居する方?
お菓子があれば勿論ですけど、お菓子がなくても話しやすい相手には話しちゃいます。
たまに、そろそろ帰った方がいいのかな、と相手の顔を見て思うことがありますね。
でも、相手にだって生活があるんだし、これ以上長居しちゃいけないってタイミングを読むの、これだけ生きてても難しいよね。
さて、今回は私たち二人の領主マニフェストをお送りしましたが、このコーナーではリスナーの皆さんが領主になったときに、どういうマニフェストを考えるかをお待ちしています。
宛先は、放送前に「NOVEL DAYS」のファンレターか、セフィさんのtwitterからお願いします。
どういうマニフェストが来るか、私もビリーも楽しみにしてます!
領主と召使いの、食べ放題ラジオ。