第12話 鈴木の手紙

文字数 7,989文字

鈴木が書いた手紙の本文の部分は『』で囲ってあります。フィクションですけど、そういうルールは作ってあります。

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ブロックには一つに千字程の字が書いてある。それを拾い読み上げる。

「ちょっと待って?」

「何だい?」

「それが出来るんだったら日記をこんな風に出して欲しいな。そうすればどんな事をされたか全て分かるし」

「ああ、これを見れば分かるけど文面なんだ」

「あ、確かに」

「もし日記自体を具現化したら、日記の表紙のみが表示されたブロックが出てきちまう」

「そうか、だからそれが書いてあるページ自体を思い出さなきゃいけないのか!」

「そうだ。日記の全部を思い出すのは無理だしなあ。20年分だぜ? 手紙の内容はよく覚えている。必死になって書いたからな。それに日記の中にはあの子に対するあれやこれやも書いちまってるからなあ。そこだけは読まれたくないし」

「見たいwそこだけを抜き出して読みたい! お願いw」

「いやだよwそこは勘弁してくれ……だから日記は出さない。忘れるまで残しとくさ……じゃあ行くぜ」

「はいっ!」

『突然のお手紙失礼いたします。今年もこの時期がやって来てしまいました。
遡る事2年前。2007年の10月9日にISOの外部監査がありました。その時にふと思ったのは、

『捏造をしている人の事を伝えずにその資格を継続してもいいのだろうか?』 

という事です。そして、2日間かけてその内容の手紙を書き、手渡しした筈です。その中で、既に捏造している人がいるので、その事を継続に影響するのかどうかをISOの鬼熊殺さんに報告済みなら、昼礼でその話をしてほしいと書いた筈でした。しかし、そのお返事は2年近く経ってもまだ受け取っていません。そして昼礼でもその発表は一度もありませんでした。
ですが、その数か月後に木林製作所は無事ISO9001の審査を通り、継続可能の流れになりました。本当にめでたい事だと思います。
その時、専務さんが昼礼の時に合格の発表を仰っていましたが、様子がおかしかった気がします。その異変とは、まるで、不合格発表の様な

【低い】

テンションで発表していた記憶があるんです。
何で合格出来た筈なのに、そんなに元気がないのかな? 本当ならもっと大きな声で発表するのが普通なのでは? それに合わせ皆が拍手する流れの筈です。ですが余りのテンションの低さに誰一人拍手をする事なく、まるでお通夜の様な空気でしたよ? どうしてこんな空気になっちゃったんだろうと思って色々考えた結果、もしかして私の書いた手紙の中にあった、

【捏造の報告】

が出来ていないまま、ISOの継続のお知らせを受け取ってしまって、気まずくて元気が無かったのかなと思ったんです。ですが、後ろめたさが表情に出てしまうその裏表のない素直な態度には好感が持てました』

「ちょw上から目線よそれww」

「ああ、んなもん当たり前だろ? 下にしか見ていない。奴が捏造を見逃してるという確信があったんだ。こうもなるさ。どうせ奴らはそんな細かい表現には気付かんだろ。本当に馬鹿だからな。こんな事普通わざわざ手紙で教えてもらう事なんかないだろ? 自分で分からなくてはいけない事だ。そもそもISOなんて俺は存在すら知らなかったからな。社長が自分で考え、これは役に立つ事だ! と、始めた事なんだから。だったらメリットばかり見ず、それを利用する際どんなリスクが有るかを十分理解して始めなくてはならなかった筈。結果そのリスクが出ちまったのに、ガン無視して2年以上その問題を解決しないまま継続。見るに見かねた俺が仕方なしに書いたんだ。面倒臭えけどこの馬鹿まだ分かっていねえなってな……じゃあ仕方ねえ、教えなくちゃいけねえとな……そんな事をバイトの俺に教えて貰わにゃ分らないと言う程幼稚な奴なぞ、見下しても構わん」

「だねw」

『ですが、その翌年の継続発表時は、淡々と合格発表をされてました。
初年度に比べ慣れた? と言うか忘れてしまったのかもしれないです。この時、このままでは3年4年と不正を隠したまま続いてしまうのではないかと感じ、その時を切っ掛けにこの手紙の構想を練り始めました。申し訳ないですけどまだISOの方には報告していないと思っています。
1年前に見た手紙の記憶なんてそんなに続かないんですよね……私の考えは、初年の継続の時は言えなかったから反省しつつの発表で気弱になってしまった。2年目はすっかり忘れてしまったから堂々と発表出来たんだと思います』

「専務は気弱な奴なのね?」

「ん? まあそうだぜ! 奴の弟とは思えない程になw」

「社長が特別腐ってるって事なのか……」

「恐らくな! じゃ、続き行くぜ?」

『自分も結構早く手紙を渡したと思ったんですが、それでもそれよりも早く結果が来てしまったか、それとも捏造している人の名前を私が伏せていた為言い出しずらくて躊躇っていたのか? どちらにせよ伝える前に継続してしまったのかと言う事だと思うんです。なのでそのつもりでこれから話します。
もしとっくに鬼熊殺さんにそれを報告して、許可を得ているのであればここから先は読む必要は無いです。ありもしない推論を長々と繰り広げられるだけなので、ここで破り捨てて下さっても構いません。
私も沢山不良を出し、その度に不適合通告書を出しています。申し訳ないです。その度に思うのですが、小さい不良でも丁寧に対応しているのを見ると、この木林製作所はとても規律の取れた良い会社だな……! と感心しています。
そんな木林製作所が、捏造をしている人の事を黙ったままISO9001継続をしてしまうのはとても心が痛い事だと思います。
それを報告出来なかった理由に、誰が捏造したのか? という事を私がはっきり伝えず言えなかったのであればその人物の名前を報告します。現時点でそれ位しか理由が思い付きません。社長も心が優しく正義の心に満ち溢れ、絶対に不正を許さない性格というのは20年務めている私の誇りでもあり、世界に自慢出来る事ですので……!』

「心にもない事をw」

「ああ、ここは書いてて非常に苦しかったが気分を良くして、白状してくれる様にしたかったんだw」

「辛い所ね……」

『今まで黙っていましたがここで報告します。その人の名前は内藤さんです。
日数にして500日位。その内休日を入れれば350日位ですね。ほぼ毎日捏造していて、5時間の時もあれば2時間の時もあるので、丼勘定ですが、1日平均2時間として計算しても、700時間は誤魔化していた計算になります。
私が社長の立場だったらもう来ないでいいよってレベルだと思いますがどう思いますか? 私が過去、毎年2月に書く報告書に、悩みとして書いた内容 (匿名で、捏造している人が汎用課にいますという内容)が、内藤さんの目に届き、その直後から彼は反省し、捏造を止めましたが、止めたらそれで終わりと勘違いしてしまっていました。
本来、その事を上に報告し、どういう処遇を受けるかを判断して貰い、大丈夫なら仕事を続ける事が出来る。これが普通だと思うんですが、それを逃げ続け、現在も働いています。
これってどうなんでしょうか? ただの我儘ではないでしょうか? 確かに過去に700時間ほど捏造はしたけどもうやらないんだから、まだこの会社に残っていてもいいだろ? って事ですよね? そんなに甘い物ではないと思うんですが……

「匿名で報告されたお陰で、まだ俺だとはバレていないぞ! 良かったー」

って感じなのでしょうか? だとしたら自分に甘すぎます。
古屋君を覚えていますか? トイレに頻繁に入っている事を気付かれクビになった人です。トイレに8時間の間に何回も入ったとしても1日最長で5時間も捏造する人に比べれままだましじゃないですか? 古屋君がクビになったのなら、それ以上に酷い事を長い事続けている内藤さんは確実にクビの筈ですよ。
結果的に内藤さんよりも若くて溶接の資格もあり、捏造もしない優秀な人材を切って、代わりに入って来たのがあの人です。失礼な事を言うかもしれませんが、内藤さんは古屋君の完全下位互換だと思います。古谷君の3倍の年齢に、3分の1の仕事効率。これのどこに給料を払う要素があるのでしょうか? 質問なんですが、古屋君に何回か注意し、それでも従わなかったからクビにしたんでしょうか? 私が古屋君のクビの話を知ったのは汎用課のリーダーからで、彼が言うには

「古屋がトイレに入り過ぎてクビになったぞ」

の一言だけで詳細不明です。自分のイメージで話しますが、古屋君はそんなに頑固な人ではなく、一度言えば素直に言う事を聞いてくれる人だと思っていたので、その話を聞いて驚いたのを覚えています。まあ結果クビになり新しく入って来たのですが、誰があの人を入社させたかは分かりません。ですが、しっかり面接の時に判断して信頼に足りる事を言い入社した筈なんです。ですが、それを鵜吞みにしないで、入れたからにはしっかり面倒を見なくてはいけない筈です。それなのに1年4ヵ月自由気ままに捏造を続けさせてしまったのは一部上の責任があるのではないでしょうか? 指示書を書く時に、これは人に見られる物なので誤魔化して書くのはいけません! としっかり教育しましたか? もしそれを怠っていたのなら、そういう行動に至る人が居ても仕方ないと思ってしまいます。実際彼は1年4ヵ月やって平然としていますし。
捏造が私にばれていると分かった翌年の正月明け、2010年の今年の目標を発表して下さいって話があったのを覚えていますか? その時彼の出した目標は、

「仕事が遅いと言われているので、もう少し早くやるようにします」

です。良く覚えているなとお思いでしょうが、私は日記を付けていて、それを見返しながらこれを書いているので、私自身が記憶力が高い訳ではないです』

「日記付けてるんだ」

「ああ、それが原因で自殺したって話してたよな? 忘れちまったか?」

「あっそうだった! 結構長い事話しているから始めに話した事なんか忘れちゃったよ」

「そうだよな……それは仕方がねえ事だよな。もうどんだけ話した?」

「59135字。因みにこの数字は、私が鈴木さんに

【ねえ】

って話してから、今鈴木さんが言った、

【もうどんだけ話した?】

の質問までの文字数ね。因みに

【ねえ】

から5話の最後までが1792字。それとこの話の始めから

【もうどんだけ話した?】

までが4013字。これで5805字ね? 後は6、7話は11111字で22222字。8話7777字、9話8888字、10話6666字、11話7777字。これを合わせて59135文字になるって事ね。嘘だと思ったら遡って確認して。あ、句読点と語り部の語りも含むからね? で、前書きと後書きは抜いた文字数よ?」
な、なんだと? 語り部の語りだと? と言う事はこれを含めアリサは私の語りを全て聞いていたと言うのか?

「そうね」
ひいい……聞こえてたあ……な、何故今まで黙っていたのだ?

「ちゃんとまともに仕事していたから。ここに落ちた直後は気が動転していたけどね。町に入ってからはあんたの語りを聞きながら現状を知れた。街並みとか分かり易かったわ? 結構高い所からも見下ろせる感じよね?」
あ、ああ。語り部は飛べる。しかし語りの状況から私の移動手段まで特定するとは……流石だ……

「黙ってたけど有効活用してた」
そうか……だが頭に私の声が響いたのに何故動揺しないのかが分からぬ。

「慣れてたからね」
ぬ?

「3歳の時、女で、あんたに似た存在と話した事があるの」
ほう

「その時鬱になりかけてて、自分では何も判断出来ない状態。だから誰か導いてくれる存在に心を委ねていた訳。そしたら聞こえて来た」
なんだと? 鬱になった……まさかうさしま太郎か?

「そう。その時苦しんでた私を見下した感じで語っていた。で、それは良くないよ? ってほんの少しきつく説教したら泣いちゃった。確か、カタリナとか言ってたっけ」
なんと! お主はカタリナと知り合いなのか?

「まあ姿は見てないけどね」
な、何と言う事だ。私の師匠であるカタリナとアリサは過去に会っていたという事か……しかしその事は一度も聞いた事は無いな。

「あんたもカタリナと知り合いなんだね。そんなの私と会った事を話したら惨めな思いをするからに決まってるでしょ? 泣き喚いてたからねw」
ああ、そういう事か……彼女は私の師匠だ。彼女の語りの論理は受け入れられぬが基礎は叩きこまれた。あの女は語りの女神である。

「八百万の神って言うけど色々な神が居るのねえ。でもあんた、神を師匠にするなんてどんな経歴なのよ!」
人手が足りなかったのだ。志す若者は彼女の握力で喉を潰され続け居なくなり、私のみ残った。

「ヒス女神ね」
彼女の幼さは私にも分からぬ。

「ああ、元人間なのよ」
ぬ!!?

「奴自身が言っていて、本名は土方理奈(ひじかたりな)だったわ。で、神様に頭の二文字のひじを取って、カタカナに変換してカタリナになったって言ってた」
そんな事が……

「それでミナポンとユキユキと言う友達とギャル語を作っていたらしいの。それで神様にその才能を認められ、神になるかどうかの選択を迫られ、自分自身でその道を選んだにも関わらず戻りたいと泣いてた」
それは私に言える訳ないな……アリサとカタリナにそんな関係があったとは……い、いや世間は狭いなあ……

「だから気にならなかった訳」
成程な、良く分かった。で、ではそろそろ本題に戻らなくては……皆さんすまない……私とあろう者がこの程度の新事実の発覚程度で動揺してしまった……許してちょびひげ……ところで、ここは紛れもなく地獄だ。
だが鈴木と出会ってからアリサの言う事が正しければ、既に約6万字も経過しているのだ。それよりも恐ろしいのはその間アリサはずっと

【正座】

で自分より下の階級の亡者の話を真剣に聞いている。普段アリサは胡坐を掻く事が多いが、現在は着物姿なので出来ない。まあ軽い彼女の事だから痺れる事は無いだろうし。だが、その様は、一見下級の亡者が椅子にゆったりと腰かけ、強制的に座布団で正座させている神裔Ⅳの幼女を説教している様にも見えてしまう。
まあ立場は完全に逆で、アリサが望んで聞いているのだ。そう、神裔Ⅳのアリサが達人Ⅳの鈴木に聞きたいと言ったら逆らえる筈もない。だが亡者など今のアリサにとっては有象無象。そんな者の話など、学びのある内容など聞けはしないだろう。まあ偶然にも鈴木の話は衝撃的な内容ではあるし、何よりアリサは鈴木と言う亡者にかなり興味を持ってしまったのだ。彼に出会った結果、物語に全く動きも無く、ヒヤヒヤしている。そして、彼女が予想した10万文字に刻一刻と近づいてしまっている事実もある。確かその時に私は

【断言】

した。10万は行かぬであろうwと、な……ふえぇ……まずい、非常にまずいよぉ……だがそれが叶えば大量の文字数が……だが私の予想が超絶適当と言う事がバレてしまう事に……どっちがいいのだ……永遠の謎である……

「何独り言言ってんだ?」

「ちょっとね」

「でもそんなに……てか即答!? よく数えてるな……」

「そうよ。その為にまず、この話までエピソード毎の文字数をゾロ目にしたんだから。細かい所は語尾伸ばしで調節して」

「成程! 数え易い様にと考えた訳か! だったら5千字とかの方がキリ良くねえか?」

「それだと駄目なのよね。エピソード1だけは

【絶対に】

4444文字で固定する予定だったの。その流れで数え易くするには、ゾロ目にしなきゃいけなかったって事ね」

「ああ、4話だから!」

「そう。まあ、今話の前半部分と、5話の私が話し掛けた部分だけは人差し指で一文字ずつ丁寧に数えたんだけど。左手の人差し指の第一関節が吊る所だったわ……」

「そんな苦労が……お疲れ様です……でもこんな膨大な文字数を……俺みたいなモブキャラに使っちまっていいのかよ……一人で出しゃばってしまって……申し訳ねえ……」

「大丈夫!」

「そうか? まあこの日記、ロクな事が書いてねえ……読み返す度に虫唾が走る内容しか書かれていないw」

「私も付けてるんだ。例えば3歳の時に書いたの思い出せるよ?」

「そうか? じゃあ聞いていいか」

「うん、『7月16日 14時22分 晴れ 気温30度 体温36・4度 血圧 最高血圧120 最低血圧84 脈拍70 体調はすこぶる快調。
今日は幼稚園で、ぬりえを美香子先生から教えてもらう。筋がいいと言われ、同時にぬりえの達人ぬりさちゃんとのあだ名をも賜った。私もこの響きの美しさには思わず脳内にお気に入り登録してしまうほどであった。相変わらず美香子先生のセンスは卓越しておる。
私はそのぬりさちゃんを襲名した際に出来上がった作品をもも組の皆の前に高々と掲げた。皆羨望の眼差しで私とその綺麗に塗りあがった銅鑼衛門(どらえもん)のぬりえを交互に見ていたなw今日も良い日であった。そして話は昨晩に遡る。我が家に奇妙な本棚が存在していた事が判明する。
試行錯誤の結果、二つの本を所定の位置に設置する事によりそれぞれの特長を併せた話が出来ると言った代物。何故そんなオーパーツが我が家に存在している事をこの私が気付く事すら出来なかったのかは謎ではあるが、そんな事には動揺する事無く4つ程私独自のブレンドで作り上げた物語を作成し堪能。
その感想は、どれも私の魂を揺さぶる程の内容では無かった。そこまでの文章力は無く、企画構成能力も最下層。私の心どころか眉一つすらも動かす事もなかった程の薄い内容。控えめに言っても時間の無駄だったかもしれぬ。
因みにどんな内容の本を作成したかは秘密だ。その内容をここで詳しくは書かない。理由は2つある。
まず1つ目はこれを事細かに書いてしまっては膨大な文章量になってしまうと言う事。およそ3万文字になってしまうだろう。ただの日記にそんな大量の文字を書く必要性は皆無。私は小説家ではないのだしな。そんな金にもならぬバカげた苦行をするほど愚かな人間ではない。脳を休める為にもセーブしなくてはいけない。
2つ目はこの4つの話は、それを読んだ私自身の宝物として、私の脳内だけに保存しておきたいと感じたからだ。これを一々書き記し残さなければいずれ忘れてしまうなどと言う程に私の脳はやわではない。故に後に10年後か? 20年後か? そこまでは分からないが、この文面を再び読んだ時、それが切っ掛けとなり4つのストーリーは克明に蘇らせる事は可能であろう。だが、この日記を盗み見したいたずらっ子には二つの特長を併せ持った物語が4つもあると言う事を知ってしまったが、そう言う物があると言う存在だけを知ってしまっただけで、永遠にその物語の深い部分までは毛筋程も思い浮かべる事すら敵わぬであろうなwもどかしいであろうなw残念でしたwで、そうだとしてもその本棚、

【デスブックシルフ】

(アリサ命名)は、新たなる未知なる話を開拓する喜びを容易に味わう事が可能と言う事が判明。これはまだ未熟な私にとっては相当貴重な体験だ。色々なインスピレーションを掻き立てる。そうだ、新たな分野を開拓出来るような期待でワクワクが止まらないのだ。故に本来日記執筆後は必ず刑事ドラマを見る予定であったが、それを中断するつもりだ。理由か? 言うまでもないだろう? さて、これから壮大な実験に移る。故に、この辺で筆を置く事にする。かしこ』

って内容ね……ちょっと疲れたからこの辺で一旦休憩ね。コーヒー買って来るわね。飲むでしょ?」

「おう!」

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え? ノンフィクションじゃないかですって? ぜってえ違いますよ? 頭の中で描き出した架空の世界どす
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