黄蘗の花火

作者 kobayasi_sei

[ファンタジー]

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 医療の発達により病を克服した青年、しかし長きに渡る療養生活の影響で決して年相応の体とは言えなかった。
 両親の元を離れ、年の近い誰もいない祖父母の家に居なければならない孤独感、思い通りにいかない自分への苛立ち、そして周囲へ当たり散らしては自己嫌悪に陥る青年。
 ある時、ふと気の迷いから普段は入らない森の中へと入って行った。
 道に迷い、気が動転して、死ぬかもしれないという恐怖に駆られる。
 せめて一言だけ、祖父母に謝りたいと泣きじゃくっていると一つの声がかけられた。
 
 「どうした小僧、道にでも迷ったのか?」

 顔を上げると、そこに立っていたのは一人の少女。
 人ならざる金色の獣の耳を持った存在だった――。

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小説情報

黄蘗の花火

kobayasi_sei

執筆状況
完結
エピソード
9話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
ローファンタジー, 和風, 現代, 狐
総文字数
81,072文字
公開日
2020年09月10日 18:44
最終更新日
2020年10月10日 18:15
ファンレター数
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