黄蘗の花火
医療の発達により病を克服した青年、しかし長きに渡る療養生活の影響で決して年相応の体とは言えなかった。
両親の元を離れ、年の近い誰もいない祖父母の家に居なければならない孤独感、思い通りにいかない自分への苛立ち、そして周囲へ当たり散らしては自己嫌悪に陥る青年。
ある時、ふと気の迷いから普段は入らない森の中へと入って行った。
道に迷い、気が動転して、死ぬかもしれないという恐怖に駆られる。
せめて一言だけ、祖父母に謝りたいと泣きじゃくっていると一つの声がかけられた。
「どうした小僧、道にでも迷ったのか?」
顔を上げると、そこに立っていたのは一人の少女。
人ならざる金色の獣の耳を持った存在だった――。
登場人物
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小説情報
黄蘗の花火
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 9話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- ファンタジー
- タグ
- ローファンタジー, 和風, 現代, 狐
- 総文字数
- 81,072文字
- 公開日
- 2020年09月21日
- 最終更新日
- 2020年10月10日
- ファンレター数
- 0