セリフ詳細
こちらとしては、それを感じることしかできない。感じるのは自分だから、それはいかにも自分のものであるかのようだ。
でも、自分がしたことといえば、自分の外にあったものを取り入れたことだけで、自分の中にはもともとそれはなかったんだよ。自分のものでないものを、思い通りにはできないよ。
ところが、たまたま思い通りになったらば、希望が叶ったと感じ、簡単に希望のモノにされて、猿みたいに喜ぶ。
思い通りにならなくても、その簡単に絶望・失望のモノにされて、深海魚みたいに沈む。
どちらも自分のものでなかったのに。
嬉しさを感じたらまた喜びたいと願い、苦しさを感じたらもうこんな目に遭いたくないと願う。
同じタマゴから生まれた希望と絶望なのに。
作品タイトル:ペシミスティック・サロン
エピソード名:第1話 希望と絶望について
作者名:かめ soyogo0305
★35|社会・思想|完結|7話|11,469文字
考え方, ものの見方, 恋愛, 創作
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「対話」のみの文を書こうとしていたのですが、だったらチャットノベルにチャレンジしてみるか、となりました。
内容は、考え方・ものの見方、思想的なものになると思います。