セリフ詳細

書くことに限らず、人間関係がそのようなものであるだろうけれどね。

人間は、まず自分自分との関係から始まる、と言った思想家もいるほどだ…。


── まあ、とにかく向かったわけだ、あの塔に籠った人も、ギリシャの哲学の祖やインドの仏教の祖も、それぞれの仕方で。


しかし「エセー」は「自分を研究する」という名目で書き始められたが、確かにそれは「人間」を研究することになるね。その自分が人間であるならば。


真のものは、言葉にすると常に相対がつきまとう。だから、けっして言い表せない。

だったらその相対する「相手」…人間は一人一人違うのだから…と議論して、そこから真のものを見つけ出そうとするソクラテスのやり方も、確かに正しいアプローチの仕方だった。


みんな、こだわっていたんだね、真実という正体不明のものに。

作品タイトル:ペシミスティック・サロン

エピソード名:第6話 創作について (b)

作者名:かめ  soyogo0305

35|社会・思想|完結|7話|11,469文字

考え方, ものの見方, 恋愛, 創作

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「対話」のみの文を書こうとしていたのですが、だったらチャットノベルにチャレンジしてみるか、となりました。
内容は、考え方・ものの見方、思想的なものになると思います。