セリフ詳細
無だよ。すなわち、0だ。
だからどんなにも変化するのだ。
そして自分は1人だと意識するのは、周囲に2、3、4、5、と人の存在を「意識が意識した時」に始まってしまった。
0のままならよかったのだが、それはいのちの始点であり終点でもある、方眼紙の中心のようなものだ。
人間も宇宙と同じで、0の時代は終わり、複数の星々、個々の人々が紙の上に散りばめられた。
心もその1つで、生きてあるものだから、独占、征服したがる悪玉菌もそこに含有している。
ひどい宇宙人もいるんだよ、この宇宙をワガモノにしてやろうと目論んでいる…
恋も、その一つだ。相手という宇宙をワタシのモノにしたがるんだよ。
1を知った心は淋しさを感得し、それに操られた人間は1を2にしたい、2になりたいと望むようになる。
望まされる、と言うべきかな。
作品タイトル:ペシミスティック・サロン
エピソード名:第3話 恋愛について #2
作者名:かめ soyogo0305
★34|社会・思想|完結|7話|11,469文字
考え方, ものの見方, 恋愛, 創作
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「対話」のみの文を書こうとしていたのですが、だったらチャットノベルにチャレンジしてみるか、となりました。
内容は、考え方・ものの見方、思想的なものになると思います。