セリフ詳細

タイム・ジャンプは、そこそこなめらかにできた、のではないかと思います……。
あまり難しいプロットにしなかったのがよかったです。

ヒツジの考えたおはなし、「ある夜の佳代さん」(仮題)。
3バージョン書いてみて、
それぞれ、佳代さんの性格とお歳が違った感じになったのが面白かったです。
どの佳代さんも自分で好きになることができました。
(↑これ、重要だと思いませんか?
 ヒツジは以前けっこう、自分の創った主人公が好きになれなくて、作品ごと捨てたりしてました。)

並べてみたら、
2番目の佳代さんが、3人の中ではいちばん若くて、おちゃめな感じがしました。
3番目の佳代さんは、いちばん年取っていて、寂しそうな感じがしました。
そしてじつは、最初に書いたときは、1番目の佳代さんがいちばん好きでなかったのですが、
最後に自分でちょこっと「現在形をピンポイントで混ぜる」という仕上げをしてみたら、いきなりとっても好きになりました!

あえて言うなら、
バージョン1プラスは、歴史小説風。
バージョン2は、シナリオ風。
バージョン3は、(王道)短編小説風。

みたいな語り口になったような気がします。

作品タイトル:『ル=グウィンの小説教室』をつまみ食いしちゃうのだ

エピソード名:アフター練習問題のページ(次章への橋渡しにもなるよ)

作者名:未村 明(ミムラアキラ)  mimura_akira

149|創作論・評論|完結|41話|90,160文字

創作論, 創作のヒント, 小説の書き方, ハウツー, ル=グウィン, 文体, 人称, 視点, 翻訳

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ハウツー難易度:★☆☆~★★★(だんだん難しくなります)
ファンタジーの大家アーシュラ・K・ル=グウィンによる、小説の書きかた本。
"Steering the Craft"(あなたの技術/船の舵をとろうよ)
とても面白くて、役に立つアドバイスと練習問題がたくさんつまった本なので、ご紹介したいと思います。

『ル=グウィンの小説教室』という題は、今年の夏出版された日本語訳のタイトルからお借りしています。
『文体の舵をとれ ル=グウィンの小説教室』
(アーシュラ・K・ル=グウィン著、大久保ゆう訳、フィルムアート社、2021年)
でも、このエッセイ中の引用は、すべて未村が自分で訳しています。フィルムアート社の訳はいっさい使っていません。

アイコンは「ひかわさん」というイラストレーターの作品を使用しています。(イラストACよりダウンロード)

この作品はもともとコラボノベルでしたが、コラボレーターだった南ノ三奈乃さんが途中でリタイアされ、ご自身の投稿もすべてご自分で削除されました。
南ノさん、お忙しい中、ご協力ありがとうございました。