ルール・ザ・タイフーン

[その他]

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 死者は帰らない。しかし亡霊は帰ってきた。ひどく都合の良い話だが……今の俺たちにとっては……いや、これ以上はやめておこう。
 ああ、でも、確かにあの頃には。あそこには——

「おとうさーん、なんで、したがパンツなのー?」
「あなた、もう、そんな格好で! 早く何か穿いてください!」
「え~、だって、暑いんだよ~! ラーメン食べてると、汗が止まらないんだよ~! パンツ一丁いいでしょいいでしょ~?」
「アハハハ、いいじゃないの、パンツ一枚でも。クククククッ」
「おれもぬごうっと!」
「アンタは脱ぐな、このバカ息子!」
「ぐえっ」
「きょーこもぬぐー!」
「ホラ、ア、ナ、タ!」
「え~、だってだって~……ヒイッ? わかりましたわかりもうしたわかったでござるよ~!」
「あははー、ぬぐー!」
「おれも、ぐえっ」

 ——和やかで、明るくて、暖かい、家族の食卓ってやつが、確かに……存在していた。

 ……さて、本題に戻ろう。おじさんは他にも様々な趣味を持っていた。持っていたのだが……その中にはおじさん唯一の困った趣味……まあ、俺や恭子にとって困った……とでも言おうか、もはや台風レベルの災厄と成り果てていた趣味もあった。詳しい名前は忘れたが、ソレはある種のゲームであった。

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小説情報

ルール・ザ・タイフーン

終りなき夜に  endlessnight

執筆状況
完結
エピソード
3話
種類
チャットノベル
ジャンル
その他
タグ
チャットノベル版
総文字数
12,461文字
公開日
2024年06月16日 00:18
最終更新日
2024年06月23日 20:57
ファンレター数
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