第167話
文字数 589文字
「もちろんさ。さてっと。じゃあ、さっそく作戦会議でも開こうじゃないか」
紅霧はアイスの棒を口から出すとゴミ箱に投げ入れました。
「作戦会議をするのだから、一来と稜佳を呼びなよ」と紅霧に急かされ、マスターはふたりにスマートフォンからメッセージを送りました。
稜佳のスマートフォンからは、すぐに行くと返信がありましたが、一来は気が付かないのか、しばらく待ってみても既読マークすらつきません。
「電話してみようよ」
一来からの返事を待つうちに到着した稜佳が電話しましたが、呼び出し音が不吉に鳴り続けるだけで誰も電話に出ることはありません。何度目かに電話かけた時、呼び出し音が一来の方から一来の方から切られ、その後は何回掛けなおしても繋がらなくなってしまいました。
「おかしいわね」マスターはいぶかしげに眉をひそめました。
『そうですね。一来らしくありません』
電話が繋がらなくても、いつもの一来なら、後でかけなおしてきます。呼び出し音の途中で切ったなら、その理由をメッセージアプリで伝えてくるはずっです。さらにその後、電源を切ってしまったということは、よほど携帯電話の使用がはばかられる場所にでもいるのでしょうか?
「一来君、電車にでも乗っているのかなあ? でもそれならメッセージくらい送ってくれてもいいのに……」稜佳は連絡がくるかも、と諦めきれないのか、スマートフォンをいじりながら言いました。
紅霧はアイスの棒を口から出すとゴミ箱に投げ入れました。
「作戦会議をするのだから、一来と稜佳を呼びなよ」と紅霧に急かされ、マスターはふたりにスマートフォンからメッセージを送りました。
稜佳のスマートフォンからは、すぐに行くと返信がありましたが、一来は気が付かないのか、しばらく待ってみても既読マークすらつきません。
「電話してみようよ」
一来からの返事を待つうちに到着した稜佳が電話しましたが、呼び出し音が不吉に鳴り続けるだけで誰も電話に出ることはありません。何度目かに電話かけた時、呼び出し音が一来の方から一来の方から切られ、その後は何回掛けなおしても繋がらなくなってしまいました。
「おかしいわね」マスターはいぶかしげに眉をひそめました。
『そうですね。一来らしくありません』
電話が繋がらなくても、いつもの一来なら、後でかけなおしてきます。呼び出し音の途中で切ったなら、その理由をメッセージアプリで伝えてくるはずっです。さらにその後、電源を切ってしまったということは、よほど携帯電話の使用がはばかられる場所にでもいるのでしょうか?
「一来君、電車にでも乗っているのかなあ? でもそれならメッセージくらい送ってくれてもいいのに……」稜佳は連絡がくるかも、と諦めきれないのか、スマートフォンをいじりながら言いました。