第10篇 神話

文字数 339文字



道端に
咲く
この小さな花は
季節が訪れば
古代から変わらずに
咲いてきたのだろう……

人も
口伝えや文字に、音楽
その絵、あの心の妙に
古代から
変わらず
生きてきたのだろう……

過去にも
サイクルがあり
そのサイクルは
現代にも通じ
未来を予感させ
備えさせる

人類史もそうだ
天然自然もそうだ
心もそうだ
神々や神
仏や鬼もそうだ

それらは
まるで

ひとつのいきものようだ
ひとつのいきものようだ
ひとつのいきものようだ

今この瞬間も
人のなかに
風のなかに
土のなかに
火のなかに
水のなかに
エーテルのなかに

それは
呼吸して
脈を打っている

生きて死んで移行して
喜怒哀楽を解放し
時には幻を産み出し
酒(トランス)しながら
至高をうねり
螺旋を描きながら
成長している
成熟していく

やがて
刹那は永遠となり
世界は完成に向かっている

今日という
神話を叫んで……
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