第36篇 嘘

文字数 239文字



世界はバラバラで
あまり……と、いいますか
良くない人々で
わんさか
溢れております。

とても
野蛮で、悪い目つきの人ばかり。
どこを見渡しても
鬼や悪魔や妖怪の言いなりになっており
鉄砲を持った
女性や子供からは
角が生えております。

望みはなく
絶望の先はさらなる絶望があるだけ。
泉は朽ちて
花は枯れ
太陽の神は死んでしまって
月の女神は海で
風の神と
心中されたようです。

街の灯りは
まばらで

最後の頼みである
人の
良心の炎は
今にも消えてしまいそうです。

もはや
まことしやかな
ホントだけが
この
地上には残っております。
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