第9篇 一途
文字数 215文字
そら
まじりけのない青
まじりけのない
ときめき
精神の金箔よ
舞え!
ぼくは
きみの
地獄の底を愛そう
その苦しみと悲しみと惰性を
抱きしめる
そうして
一緒に
天国を目指そう
二人の至高を解放しよう
オデュッセイアの帰路
の
如く
様々な試練が
待ち構えていても……
きみとぼくなら
超えていける
風は吹いた
太陽も告げている
かの詩人が夢で出逢った
青い花は
今も咲いている……
神話は
この現実と日常の只中で
この瞬間も息づいている
さあ
行こう!
この手を離さないで
この手を離さないで