3月30日(月)にどこに行ったか推理する

文字数 1,655文字

写真とそれを撮った時間とにらめっこをしながらこの旅日記を書いている。


2泊3日の旅で写真は43枚。せっかく東北まで行ったのに、一般的な観光名所を撮ってはいない。しかも景色は似たり寄ったり。違う場所を撮ったはずなのに似ている。

誰でも撮れるような写真はいらない。

と考えているせいかもしれないが、そう思って撮って同じような写真になっていた。自分の好みが偏っていたようだ。

どこを撮ったのかわからない。

でも、記憶の中にある景色と写真を比較し、思い出をひねり出す。

それでふと、御朱印をいただいていたかもしれないと思い、探したらあった。

とても素敵な聖観音さまの御朱印。

松島の瑞巌寺でいただいていた。


そして、とんでもないことがわかった。

達筆で読みづらかったが平成27年3月30日と書いてある。さらに四寺廻廊御朱印も同じ日にいただいていた。

四寺廻廊御朱印はみちのくの4つのお寺の御朱印をいただく。

東北で有力なお寺というか、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)さんが建てた4つのお寺をめぐる。


また、松尾芭蕉さんの奥の細道は四寺廻廊をめぐるための旅だったらしい(四寺廻廊のHPより)。平泉の中尊寺と毛越寺、松島の瑞巌寺、行ったことがないからどこにあるかわからないが立石寺(りっしゃくじ)。すごいお寺ばかりだ。


円仁さんのお名前、聞いたことがあると思ったら、鎌倉の杉本寺や江ノ島神社の中津宮に関係しているようだ。ここは私のお気に入り観光地でよく行く。つまりすごいお坊さんらしい。ネットで調べた。

……知らずに回っていました。

すみません。

御朱印を4ついただくと、最後のひとつをいただいたお寺で小さな色紙をいただける。私の四寺廻廊御朱印帳だと立石寺の色紙をいただけることになる。まだ行ってないけど……。


文字も書いてないシンプルな赤い印(御朱印)だけの御朱印帳だけど、御朱印とは本来こっちだと思う。赤い印だもの。それがメインで神社の名前はいらないらしい。だって赤い印に入っているから。そして横に御朱印をいただいた年号と日付があって、その文字も御朱印にかかってはいけないらしい。しかしこれは神社で聞いた話なのでお寺もそうかはわからない。でも、そのルールに則ってるかも。


ちなみにお寺の御朱印は「写経をしました」という時にいただくもので、本当は写経をしなければいただけない。だからなのか神様や仏様のお名前が書いてあることが多い。しかも文字が芸術かと思うばかりに美しい。

さすが写経を

日々続けているお坊さん。

つまり、神社と仏閣では御朱印の意味が違う。

所説ありらしいが。


四寺廻廊御朱印に話を戻すと、平泉の中尊寺と毛越寺はいただいていたので、松島の瑞巌寺の御朱印をいただこうとしたのだろう。手元の御朱印帳には御朱印が3つ押されていた。立石寺は山道が大変と聞いたので、瑞巌寺と一緒に行くのはやめたような覚えがある。

立石寺を調べたら、

けっこう面白そうなお寺だった。

COVID19が収まったら絶対に行きたい。
それで四寺廻廊御朱印帳をあと3冊いただいて

すべてのお寺の色紙をいただきたい!

行きたいところはたくさんある。

でも、今は行かない。


人の移動でウィルスも動く。

自分だけは大丈夫なんて、そんなことはやっていけない。


それは置いておいて、話を戻す。

そう考えると、

2枚目の写真は松島の瑞巌寺の可能性が高い……

29日は仙台あたりに泊まっていたのかもしれない。

まったく覚えていなかった。


否、覚えてはいる。

震災後に瑞巌寺に行っている。


その記憶はある。 

松島は島などが多いため、津波の被害は少なかったと聞いた。まっすぐな道を瑞巌寺まで皆で逃げたそうだ。

旅日記で自分探しをするとは思わなかった。

記憶の中の自分と、写真や御朱印をいただいた日時、そして時刻表。これらを使って過去の自分と向き合う……。そんな壮大なテーマではなく、自分がどこに行ったのかを推理する。

わけのわからない日記になってきた……

そもそも日記なのだから、その日に書け。

6年越しの旅日記、2021年版とでも名付けようか……

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登場人物紹介

佳純(かすみ)

趣味は旅行と小説を書くこと。

御朱印も集める。

※アイコンは白玉えん様から許可をいただいて使用しています。

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