対サザエさん症候群コンテンツ

文字数 495文字

サザエさん症候群。
サザエさん症候群とは日曜日の夕方に放映されるサザエさんが終わった時間から夜にかけて翌日から始まる平日の現実のことを考えて憂鬱になる、という症状のことである。

今まではネットを中心にあくまでネタとして片付けられていたその症状だが近年では月曜日の学校の登校率や出勤率が著しく低下しているという報告が相次いでされて大きな社会問題と化していた。

そこで某テレビ局は「月曜日にも彩りを」というキャッチコピーを掲げて月曜日の19時からアニメーションを放映することに決めた。

その名は「メロンくん」
主人公のメロンくんをはじめとしたメロンくん一家には果物の名前がつけられた日常のドタバタを描いたホームコメディ作品だ。

特に番組の最後に放映される「メロンくん体操」はSNSを中心に大きな話題となり幼稚園や小学校の低学年の行事でも取り入れられるほどの人気を博していた。

そして結果として月曜日の登校率や出勤率には一定の改善が見られた。

そのニュースに大きく胸をなで下ろしていたメロンくんのプロデューサーはこんな新しいニュースを目にする

「メロンくん欠乏症が話題 憂鬱な火曜日」
 プロデューサーは頭を抱えた。
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