とある日の昼過ぎ、俺は相棒のボブととある場所へ向かっていた。
「ったく、勘弁して欲しいぜ」
相棒ぼボブがそう愚痴る、だがそれも無理はない、なぜなら今向かっているのは怪しげな教団やあ宗教、魔術崇拝やらのイカレた集団が大量にいるスラム街だからだ。
「着いたぞ、ほら降りろ」
俺はボブに車から降りるよう促した。
ボブは嫌そうな顔をしながら車から降りた。
「行くぞ」
そうボブに合図を送り銃を構えた。
というのも、ここは普段俺たちのような警官が来る様な場所じゃない、昔は警察署なんかもあったようだが、毎日のように襲撃され大半が死にんだ。
生きてた奴も居たが目の前で仲間が何人も死んだせいでPTSDになって話だ。
そんなもんで、政府のお偉いさんも管理を諦めたってわけだ、ここは一応国の一部にはなっているが事実上の無政府状態ってわけだ。
何故こんなところに俺らが来たかって?そんなもんこっちが聞きてぇよ。
どうやらこの町の周辺の居住区で一般市民が複数人襲われたって話らしい、だがどうやら襲った後に血を抜き取っていくらしい、不思議なことに痕跡が殆どない。
分かっているのは、そこら中血の海ってことだけだ。
だが、そんなことするような奴らがいるのは此処ぐらいだ、そういうわけで本部は部隊を複数出して捜査しろと命じてきた、まったくめんどくさい限りだ。
俺たちの他にも、ペアが11ペアほど潜入している、単独で潜入させるにはあまりにも危険すぎるからだろう。
そうこうしていると人影らしきものが路地裏へ消えていくのが見えた、第一村人発見だが嬉しくない。
「今の見えたか?」
ボブに尋ねると同時に叫び声が聞こえてきた。
「行くぞ!!!」
ボブが走り出した、俺もその背中を追い走った。
声のしたあたりまで来ると、路地裏から血が流れてきているのが見えた。
「HQ、こちらhotel-3応答願う」
本部へ無線を送った。
「こちらHQ、hotel-3送れ」
本部から返答が来た。
「こちら、hotel-3、目標のらしき犯行現場を発見、これより捜査にっ!!」
本部に無線を送っている最中何かが背後から襲ってきた。
「hotel-3応答せよ、hotel-3」
本部からの無線が聞こえてくるが返す余裕がない。
「手を頭の後ろに組み、跪いて頭を地面につけろ」
投降を促すがその気がないどころか襲ってきた。
「撃てっ!!!」
銃声が響いた。
「どうなってるんだ!!」
相棒が叫んだ、俺と相棒で10発近く浴びせたにも関わらず立ってやがる…
「逃げるぞ、囲まれてる!!」
相棒にそう告げると二人で走り出した。
その背中を10体以上のイカレ野郎が追ってきた。
俺たちは乗ってきた車に全力で走った、車に着くと急いで乗り込みエンジンをかけた。
「急げ、出すぞ!!」
ボブに急ぐように促す。
「出せ!!」
ボブが乗り込みそう叫んだ。
俺たちは、無事帰る事が出来たが他のペアには犠牲者が出たらしい、この件を受けて本部は軍に出動を要請したらしい。
後の調査で分かった事だが、奴らは悪魔崇拝をしてる連中で、どうやら薬を決めていて痛覚だの神経だのが麻痺していたらしい、道理で撃っても倒れないわけだ。
とりあえず今回の件を受けて、国もスラム街を放置するわけにもいかなくなり、近次か軍による総統作戦があるらしい。