貴方へ(手紙)

文字数 677文字

貴方はどうしてますか?
相変わらず憂鬱と手を繋いでますか?
私は貴方のいないこの町で
急いで生きています
朝のコーヒーを飲んで
寒い窓辺に立ち
ああ、今日は息が白いと
その当たり前のような
ため息混じりの言葉を呟きます
この大地の雲は広くて
地上に近いと言ってましたね
そこは どんなところですか
いつまでも
いつまでも
貴方のしてきた数々の真心に
感謝しています
あの時はありがとう
いつか一緒に暮らせることを思いながら
私は一人でいます

   沈まぬ太陽はないんだよ
   苦しみはいつか消えていくよ
   僕が言うんだから間違えない
   君のことが大好きだよ
   ため息をつくと幸せが逃げていくよ
   君の指輪を選んだんだ
   二人で幸せになろうね
   僕たちには制限がないんだからね
   明日一緒に買い物に行って二人の食器を買おうね
   すぐに君が泣くからハンカチは必要だね
   愛してるって
   そんなこと軽々しく言えないよ
   でも君は僕にとって宝物なんだ
   僕は真っ暗な闇の中に一人でいたけれど
   今は違うよ
   今の僕には君がいるよ
   寂しくなんてない二人いつまでも一緒だよ
   苦しみも悲しみも共同作業だよ
   何かあったら直すからすぐに言ってね
   君が好きだよ
   僕のことどう思ってる?
   わがままでもいいんだ
   全て受け入れる
   そのままの君でいいんだ
   二人で素直に生きていこうね      」 

貴方は数々の言葉を私にくれた
今も生きて心に残っています
さよならは言えません
いつか来る予見が胸を震わせます
どうしてた?
そんな簡単な言葉を言うために生きています

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