セリフ詳細

あいかわらずの寄り道だらけの読書会である。

とはいえ、暗く重く、厳しい調子が続いていたツァラトウストラの語りに、明るく楽しげな雰囲気が入り込んできたことも事実である。

実際、少女たちのノリも変わってきたようだ。

実はひとみも、重くなりがちだった雰囲気を変えるべく、いままでボケ役をやっていたのかもしれない。たとえ無意識であったとしても。

今後、ツァラトウストラ自体が明るくなっていけば、彼女の馬鹿さ加減も影をひそめていくのではないかと……。思うのだが、いや、やはり、そんなことはなさそうか、と改めて考え直した吾輩であった。

作品タイトル:もしも敬虔な女子高生が〈神は死んだ〉のニーチェ作『ツァラトゥストラ』を読んだなら

エピソード名:『読むことと書くことについて』②

作者名:神楽坂らせん  K_rasen

304|学園・青春|連載中|46話|125,708文字

哲学, ニーチェ, 学園, 百合風, ラノベ, 神は死んだ, 聖書ラノベ新人賞, 二重人格, もしトラ, もしかして実用?, リアル本紹介, 超解釈

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☆ 女子高生がニーチェを読む!☆

敬虔なミッション・スクールの図書室地下で夜な夜な繰り広げられるという秘密の読書会。
学校では閲覧禁止のはずのニーチェの『ツァラトゥストラ』。
禁じられた哲学書を回し読む少女達は、いったい何を感じ、想うのか。
なぁんて難しそうな雰囲気を超解釈で吹っ飛ばすおちゃらけ哲学もどきの百合風ラノベ。
気がつけばニーチェ以外の本の紹介も出てきて、紅茶にお菓子をいただきながら楽しげに読書会の夜は更けていきます。