セリフ詳細

朝倉君の指摘どおり、みんながみんな理性の内なる声=自然法に従ってくれたなら、闘争状態を終わらせることができるんだが、現実的には、そうはならないため、ホッブズは「人間相互の調和は、契約にもとづかない限り成立しない」と断ずるんだ。

ちなみに、自然法について補足すると、それは「人々を平和と服従の方向に仕向ける徳性のことにほかならない」ともホッブズはいう[②:P176]

作品タイトル:「市民社会」と「公共性」あるいは「国家」とは何か?

エピソード名:9 ホッブズ(VS)新自由主義

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

51|社会・思想|連載中|25話|58,896文字

市民社会, 公共性, 社会哲学, 哲学, 思想, 社会学, 政治, 民主主義, 国家

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「市民社会」と「公共性」、及び「国家」について学説を整理しながら考えていきます。