セリフ詳細

「要は私の言っていることを何もわからないのでしょう。賢い人間はそういうことをするものでしょうか? 人間、誰だって自分の考えがあります。例えばこしあん派がつぶあん派の味覚なんて理解しないと思います。これは人間なら誰だって当てはまります。自分自身の認識の壁、悪い言い方をすると思い込み……誰だって自分が正しいと思って生きています。ところが要は、私の話を理解していなくてもこうしてついてきて、こんな怪しげな儀式に協力してしてしまう。面白い、実に面白いですよ要は。人間誰もがこんなことできない。私は最初、要は死神のお供としてかなり適役だと思っていました。ところが……あなたはこうしてよくわからない私の話を信じてここまでついてくる」

作品タイトル:リティイーター

エピソード名:天国も

作者名:秋照  akiteru

7|ファンタジー|連載中|9話|18,512文字

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死生 奇策 純愛