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他に、たとえば、【(アメリカのテレビ番組「百万長者になりたい人は?」)に出演する回答者は四択問題に答えつづけ、15問に連続して正解を与えれば100万ドルもらえる。むろん、問題はだんだん難しくなる。さて、回答者が答に詰まったとき、スタジオの視聴者にアンケートをとるか、もしくは、その問題に詳しそうな友人(つまり専門家)に電話で助言をもとめるか、どちらでも選択することができる。

 普通に考えれば、該当する問題分野に通じた「専門家」からの助言のほうが、たまたまスタジオに居合わせた素人集団のアンケート結果などより、ずっと頼りになりそうな気がするだろう。だが、正答率を比較すると、専門家による助言のそれが65パーセントだったのにたいし、なんと視聴者のアンケート結果の正答率は91パーセントに達したというのである】[西垣:P23]

作品タイトル:「市民社会」と「公共性」あるいは「国家」とは何か?

エピソード名:24 集合知(1)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

51|社会・思想|連載中|25話|58,896文字

市民社会, 公共性, 社会哲学, 哲学, 思想, 社会学, 政治, 民主主義, 国家

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「市民社会」と「公共性」、及び「国家」について学説を整理しながら考えていきます。