セリフ詳細

【ホッブズは、国家の基本単位を「人間」におき ―― 『リヴァイアサン』の口絵は、無数の人間から国家が構成されているさまが描かれ、その「代表者」(主権者)の右手には剣、左手には牧杖が振りかざされ、聖俗両面において人民を守っている姿が描かれているのに注目せよ ―― 、国家の第一義的な役割は「生命の安全」を守ることとされた。またホッブズは、当時そうした国家の役割を妨害していた最大の敵である「カトリック教会」と「教皇」を痛烈に批判して「国家を宗教(の脅威)から解放」する大偉業をやってのけた】[田中:P88]

作品タイトル:「市民社会」と「公共性」あるいは「国家」とは何か?

エピソード名:12 ホッブズ『リヴァイアサン』(5)

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

51|社会・思想|連載中|25話|58,896文字

市民社会, 公共性, 社会哲学, 哲学, 思想, 社会学, 政治, 民主主義, 国家

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「市民社会」と「公共性」、及び「国家」について学説を整理しながら考えていきます。