セリフ詳細
発表順ということで次なる作品は、『ラストオーダー ~ひとりぼっちの百年戦争~』です。
――機械と人間との間に生じた大きな戦争を経て、地上を知らずに暮らす少年ノーリィが、「ラストオーダー」を遵守してたった一人で百年もの間戦い続ける機械の少女であり、兵士であるリアと出会い……といったお話であります。
ヒロインの造形、そしてまだ「文明」が残る過去の記憶のなかに登場する、メイド喫茶などの文化はいわゆるアキバ的な要素と、文明崩壊後の人類がどう生きているのか、などの終末的世界観がクロスしながら、物語が進んで行きます。
ですが、ヒロイン・リアが、たったひとり、ただひたすら命令を守って圧倒的に不利な状況下でも命令を遂行しつづける、そんな彼女の心模様が――時々たのしかった時代の回想を踏まえつつですが――とても切なく、リアがはやく、この意味の無い?戦いから解放されて、往時の幸せな時を取り戻してくれないかなあ……と、読みながらこころから願っている自分がいました。
物語としてはまだ冒頭であり、今後どのようになっていくのかとても気になるところであります。
作品タイトル:第1回リデビュー小説賞を振り返る座談会
エピソード名:第1回リデビュー小説賞を振り返る座談会 #1
★141|創作論・評論|完結|2話|13,345文字
【リデビュー小説賞】, 講談社ラノベ文庫, 講談社タイガ, 講談社ノベルス
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■開催概要
講談社が主催する「NOVEL DAYS リデビュー小説賞」の選考を終えたメンバーによる座談会を開催いたします!20日(月)より開始ですので、今しばらくおまちください。
選考経過についてお話ししたり、惜しくも受賞とならなかった作品についても編集部員が語り合ったりする予定です。
「リデビュー小説賞」募集時に行った座談会もよろしければご覧ください。
https://novel.daysneo.com/works/6f5a50c48f2603b3bf8f95aa64d24310.html