一般小説作品詳細

ラストオーダー ~ひとりぼっちの百年戦争~

85|SF|完結|23話|145,631文字

【リデビュー小説賞】, アンドロイド, ポストアポカリプス, 終末世界, 戦争, ミリタリー, 恋愛, ロボット, SF, 廃墟, サバイバル, ディストピア

18,478 views

ーー国が滅び、世界が終わり、人が人でなくなろうと、機械の少女は〝最後の命令〟を守り続けた。


機械の少女、リアは記憶断片の整理をする中で夢を見ていた。
遠く、温かな過去の夢ーーそれは人間の友達との平和な時代の夢だった。

銃を抱いたまま目を覚ました彼女は、今が戦争中であり自身が兵士であることを思い出す。
「救援部隊到着までこの都市を死守せよ」ーーそれが、彼女に与えられた〝最後の命令《ラストオーダー》〟だった。

リアは任務開始から百年経っても終わることのない孤独の戦争を、廃墟と化した洋上都市で続けていた。

そんなある日、彼女は生物兵器に襲われている子供達を発見。規則上、子供を見捨てることができず保護する。
だが、ノーリィとミクリと名乗った兄妹は、リアへ衝撃の事実を告げる。

「リア、戦争はもう百年前に終わっているんだよ……!」

滅びの世界に、平和を待ち望む機械兵士の少女と、平和を知らない子供達が出会った時、百年を越えた物語が動き出す……

もくじ

登場人物紹介

【リア】
正式名称は「DHI-Type77 エゲリアNo-13」

陸軍独立機械歩兵第333大隊所属、階級は機械准尉。


100年に渡って「この都市を救援部隊到着まで死守せよ」という〝最後の上官命令(ラストオーダー)〟を守り戦い続けている軍用女性型ヒューマロイド。
戦争が既に終わり、守るべき国が滅び去っていることを知らないまま、二度と来ることのない救援部隊を待っている。


100年後のある日、孤児の兄妹であるノーリィとミクリと出会い、絆を深めていくことに。

軍人として愚直なほどの使命感を持っているが、性格に反して好きなものは「甘いもの」と「アイドロイドの歌」。

【ノーリィ】
終末後の世界に生まれた好奇心旺盛な少年。唯一の家族である妹のミクリを大切にしている優しい兄でもある。
年齢は10歳。
孤児であり、妹と二人で地下世界にある〝モウル〟の村に暮らしていた。


貧しさから禁じられている村の外からネズミを捕って妹に食べさせてしまい、それが原因で妹は疫病に感染。
掟を破った上に村を危険に晒したとして、二人とも村を追放されてしまう。

【ミクリ】
ノーリィの妹。
年齢は7歳。
孤児であり、たった一人の家族であるノーリィと地下世界に暮らしている。
母親を失った経験から失語症になり、兄であるノーリィが相手でさえ言葉を話せない。


孤児院で良くしてくれた先生にさえ懐かなかったが、リアと出会ってからは彼女にだけは何故か心を開き、兄のノーリィでさえ驚く。

【ケンジ】

戦前の時代の高校生。

当時の年齢は16歳。


幼馴染みであるユメのバイト先である電脳メイド喫茶〝あしもふ〟に入り浸っているごく普通の少年。

反ロボットデモの最中、暴徒に絡まれていたリアを助けてから次第に交流を深めていく。

【ユメ】

戦前の時代の女子高生。

当時の年齢は16歳。


ケンジの幼馴染みで電脳メイド喫茶〝あしもふ〟でメイドのバイトをしている。

母は元ヒューマロイド技術者で「機械と人間が一緒に過ごせるお店」として〝あしもふ〟を作った。

母の意思を継ぎ、リアのことを人間と同じ友達としてもてなす。

【キツネ】

終末後の世界を放浪する悪徳商人。

年齢は21歳。


地下世界の村から村へ渡り歩いて交易する行商人。

終末から100年が経ち商品の入手が困難になりつつあることと、村の多くがミュータントの〝人間狩り〟によって壊滅していく中、リアが守っている旧世界の遺物がそのまま眠る〝中部副都心人工島〟に目を付ける。


柔和な笑顔と物腰に見えるが内心は人を利用することを何とも思っておらず、ノーリィとミクリを利用してリアが守る都市への潜入を試みる。

小説情報

ラストオーダー ~ひとりぼっちの百年戦争~

matsubo2019

執筆状況
完結
エピソード
23話
種類
一般小説
ジャンル
SF
タグ
【リデビュー小説賞】, アンドロイド, ポストアポカリプス, 終末世界, 戦争, ミリタリー, 恋愛, ロボット, SF, 廃墟, サバイバル, ディストピア
総文字数
145,631文字
公開日
2019年01月23日 20:59
最終更新日
2019年02月05日 09:05
応援コメント数
3

応援コメント一覧

崩壊世界に残された絶望と希望

現代の延長線上のポストアポカリプス世界を舞台にしたSF小説です。 絶望的な世界観でありながら、わずかな希望を感じさせる物語に惹きこまれ、また疾走感ある戦闘シーンと小気味良い文章が合わさり、読み応えと読みやすさを兼ね備えたバランスの良い作品だと思います。 専門用語も散見されますが、簡潔かつ分かりやすい解説によって補足されるため、つまづくことなく読み進められました。 崩壊以前の文明を知るヒューマロイドのリアと、原始同然の生活しか知らない人間のノーリィの、ときに面白みを、ときに緊張を ... 続きを見る

今後の展開に期待

まだ導入部だけしか読んでいないのですが、この子がどんな運命を辿っていくのかが気になりました。 今から徹夜で読んできます!(笑

あなたは誰と戦っているのか?

まだ序章~第一章途中しか目を通せていませんが、ファーストインプレッション。 感想の前に... 現実世界の秋葉原は、大きく様変わりした。ちょっと前の、デ・ジ・キャラットとか、アキバポップとか、かんなぎとか...そういう時代は当の昔に過ぎ去ったらしい。久々に足を運んで、JKリフレなんてものがあった時には仰天した。 ラストオーダーの序章は、そういった、なくなった秋葉 のような空間からスタートする。現実と違うのは、主人公がヒューマノイドらしい。というくらいか。期待通りのメイドさん(?)も出 ... 続きを見る

作者プロフ

matsubo2019

この作者の他の作品

小説

85|SF|完結|23話|145,631文字

2019年02月05日 09:05 更新

【リデビュー小説賞】, アンドロイド, ポストアポカリプス, 終末世界, 戦争, ミリタリー, 恋愛, ロボット, SF, 廃墟, サバイバル, ディストピア

ーー国が滅び、世界が終わり、人が人でなくなろうと、機械の少女は〝最後の命令〟を守り続けた。 機械の少女、リアは記憶断片の整理をする中で夢を見ていた。...

TOP