セリフ詳細

「こんな病気なんかになったせいで――だいたい、僕はこの病気になったからこのことに気づけたんだ! それなのに! この病気のせいで妄想状態だと言われて! 僕はいったい何のために、この病気を耐えていると――っ、その上でどれだけ苦労して考えていると、思っているんだ! 実験できれば、すべては実証できるのに! どんなに理論立てて説明したところで、僕の論文は見向きもしてもらえない。でも実証できれば一転、注目を集めることだろう! この実験には人体への薬剤投与が必要となる。でも僕の周りに、そんなことを協力してくれる人はいないんだ。僕自身、妄想や幻覚を伴う病気持ちだから、自分でやるわけにもいかないしね……」

作品タイトル:四次元の箱庭

エピソード名:第20話 治験審査委員からの嫌がらせがあります。

作者名:友浦  tomoura

155|健康・医療|完結|41話|122,825文字

精神科, 数学, 看護師, お仕事, 執事, 医者, 統合失調症, 医療, 幻覚, お嬢様

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※※公募応募のため現在非公開中です。(2019.7まで予定)※※
“優しい看護師”を理想に掲げる男性看護師の加藤白夜(23)。
転職した先は「一条家」のお邸――その専属看護師になることに。
精神病を患う一条瑠璃仁(19)は言う。
「三次元の肉体・精神を壊せば四次元の感覚を手に入れられる」と。
“優しい使用人”を使って開始される人体実験。
健康だった使用人達に、次々に奇妙な精神症状が表れ始めてしまう。
邸の住人の凄惨な光景を前にして白夜は悩む。
俺の行く道は――?
※この話はフィクションです。病名はすべて実際に存在する病気をもじった架空のものです。
※イラストは愛華さんに依頼して描いてもらいました。 愛華さんのILLUSTDAYSページ→(ID:a1k_xx00) https://illust.daysneo.com/illustrator/a1k_xx00/
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