セリフ詳細

筑豊炭田を中心に映画を撮っている熊谷博子監督が来て、サインパンフレット(手ぬぐい付き)を置いていってくれて。このパンフレットの映画、観に行ったよ。サラリーマンの方々、みんな劇場で泣いてたよ。単館系の映画だったけど、観ていてしんみりしちゃったなぁ。実はそのちょっと前に、弥勒沢ってところで個人博物館やってたいわき市の有名おじいちゃんが亡くなっちゃってね。で、そのひともその映画に出演してたんだよ。お歳暮を何回かそのおじいちゃんのところに持っていったけど、年々具合がわるくなっていっていてね。でも、映画『作兵衛さんと日本を掘る』では、働いていた人間しかわからない炭鉱内の炭層をコールピックで掘ってたときの再現をやっててね。名物おじいちゃんだから、サラリーマンたちもスーツ着て劇場に来たけど、その姿を観て、みんな号泣!!

作品タイトル:本棚は、僕を描く

エピソード名:第8話 郷土史の棚

作者名:成瀬川るるせ  rulerse

88|創作論・評論|完結|12話|10,975文字

私の本棚, 書評, 茶飲み話

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2022年末、突如巻き起こったノベルデイズにおける本棚作りムーブメント。
僕はそのビッグウェーブに乗ることにした。
本棚は、僕を描く。
成瀬川るるせ宅にある本棚に突き刺さっている本やものの紹介をしていきます。