セリフ詳細

赤道上空3万6千キロメートルに人工衛星を打ち上げると、その軌道周期は地球の自転とほぼ同じになるから、地上から見ると静止しているように見える。

それを利用して、静止軌道に通信衛星を打ち上げて無線通信を中継することで、衛星中継や衛星通信が可能になった。

そのアイディアを科学雑誌に投稿したのがアーサー・C・クラークだった。彼が発明者というわけではないが、誰でも理解できるように説明された論文は天文学者達からも評価されて、それ以来静止衛星の軌道は「クラーク軌道」とも呼ばれているんだよ

作品タイトル:苦手な人のためのSFセレクション

エピソード名:その3『(地球)幼年期の終わり』(ベスト3の3作目)

作者名:加藤猿実  Sarumi

30|SF|完結|15話|41,200文字

SF小説, 対談, 大学教授, 女子大生と高校生, 初心者向け

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「SFってとっつきにくいですよね」
「SFってサイエンス・フィクションでしょ?」
「もう科学万能の世の中じゃないし,今さらSFってね?」
「たまには読んでみたいけど、何から読んだら良いのかわからない」
そんな風に考えている皆さんのために、SFファンでもあるロボット工学者の森谷幸弘博士にお話を伺いながら、先生がお薦めするSF小説を紹介していきます。
(森谷先生は5年後に小説『Ai needs Yu』に登場する架空の人物ですので、悪しからず)

追記:グレッグ・イーガンがないのは何故か? と友人に問われました。筆車は大好きな作家ですが、森谷先生はイーガンの登場以降SF小説は少し難しくなったと感じているようです。