男が歩を進めるたびに、槍のような長いものが、右へ左へとメトロノームの針のごとくに揺れ動くのである。だが、それが槍などでないことは明らかだった。少女は既にその正体を認めていたからだ。
そう、それは陰茎であった。
男の股ぐらから生えだせし恐るべき陰茎なのである。太さこそ並のものと変わらぬが、全長は優に三メートルを超えている。その長大な陰茎を堂々と露出させ、男は高笑いと共に少女へと迫りくるのだ。
その全身から発する性惨の気からしても、男の狙いがレイプにあることは確実だと思われた。でなければ、あのような長大な陰茎を露出したまま少女に迫ることがあるだろうか?