セリフ詳細

奥州大震災から12年(教育・保健・福祉)

3月5日(日曜)

福岡市 中央区


 東北地方太平洋沖地震に際して、岩手県(陸中・陸前)で教育・保健・福祉に携わっていた方々の体験談を拝聴させて頂きました。


・陸中 奥州市・釜石市

・陸前 大船渡市・陸前高田市


釜石の奇跡と悲劇 釜石市の学校では、算数・国語などの教科学習に津波防災教育が組み込まれています。これは、日常時の中に非常時を取り入れたフェーズフリー授業と呼ばれ、徳島県(阿波)鳴門市などでも実践されています。他方で釜石には、平地の防災センターを「津波避難場所」だと誤解し、二百名近くが犠牲になられた地域もありました。「想定に囚われない、その状況下において最善を尽くす、率先避難者たる」という「避難三原則」(群馬大学教授)の徹底を。


奥州から大船渡への保健師派遣 奥州市から、沿岸部の陸前高田市・大船渡市に派遣された保健師の活動。健康支援では「お薬手帳」が役立った。①地区を良く理解している保健師が求められる。②コミュニティーと自治防災組織が大切。③奥州市においての災害時要援護者安否確認リストが必要。災害時における活動、特に心のケアの大切さ。


養護学校教諭による大船渡での支援 ①当局が間に合わない中で避難所の開設・運営。②避難所である体育館の居住区分割。③支援物資の整理・保管・配給。④避難所の衛生管理。⑤ペット問題。⑥プライバシーの問題。⑦児童・生徒の学習場所。⑧高齢者・障碍者への対応。大震災の時ほど自助が重要であり、それで震災初期を乗り切れば、必ず国・自治体が助けに来てくれる!


大船渡の社会福祉と災害介護派遣チーム 福祉施設の使命は「命と暮らしを守る」「厄災に強い町作り」。大船渡市は、友好都市関係・災害時相互応援協定(1996)に基づく「銀河連邦共和国」に「サンリクオオフナト共和国」として参加している。しかし、当時「緊急医療」(阪神の教訓)はあっても「緊急介護」の概念は無く、全国・世界から物心両面の支援に助けられた。地震津波は奪うだけでなく、出会いもあった。震災の教訓を踏まえ、36時間以内に駆け付けられる災害介護派遣チーム(DCAT)を創設し、熊本地震(2016)などに出撃した。川遊びの安全指導、地域文化の継承にも取り組む。お年寄り・子供・障碍者を(西洋の悪しき発想で)分断せず、地域を一つの家族・居場所とする地域共生。


 神奈川県に主たる拠点が立地する星槎大学も、かつて関東大震災(1923)を引き起こした相模トラフへの備えが必要です。スローガンを見聞するだけでなく、いざと言う時に助け合える環境が整っているか、一人ひとり考えねばなりません。ありがとう御座いましたm(_ _)m

作品タイトル:ちがくぶ!地球研究会

エピソード名:2022(令和四)年度

作者名:スライダーの会  slider

62|科学|連載中|44話|274,160文字

短編, 青春, 高校生, エッセイ, シリアス, 一人称, 女主人公, 群像劇, 現代, 一話完結

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 東京 渋谷区の、とある私立学校に「地学(地球科学)部」という部活があり、私達の世界である地球(岩石圏・水圏・大気圏)と宇宙に関して、主に自然科学的な探究を行っていました。地学部の部室である「地学教材室」は理科館4階にあり、地学部で過ごした日々、ベランダから眺めた天地の景色は、部員だった私達の大切な思い出です。

 やがて卒業し、大学に進学するなどした私達は、地学部の理念を継承した活動を続けるべく、渋谷区や横浜市 青葉区の大学を拠点とするサークル「地球研究会」を結成しました。地球研究会は、地理学・地学などを中心に、私達が暮らし生きる世界を学び、その中に存在する自我を見詰める、総合的ネットワークです。

 現在は、ここ「NOVEL DAYS」に公式ウェブサイトを開設し、國學院大学・法政大学・星槎大学などの学生・卒業生らが参加し、論文や随筆を投稿しております。大学の課題レポートとして執筆した小論文も掲載しているので、学業の参考になるかも知れません。アイコン・イラストの登場人物はフィクションですが、本文で取り扱っているのは現実世界のテーマです。


【詳細】

 地球研究会は、國學院高等学校地学部を母体とし、その部長を務めた卒業生らによって、2007(平成十九)年に「地球研究機構 國學院大学地球研究会」として創立された。國學院大学においては、博物館見学や展示会、年2回(前期・後期)の会報誌制作など積極的な活動に尽力すると共に、従来の学生自治会を改革するべく、志を同じくする東方研究会・政治研究会と連合して「自由学生会議」を結成していた。

 主たる参加者が國學院大学を卒業・離籍した後も、法政大学や星槎大学など様々な舞台を踏破しながら、探究を継続している。ここ「NOVEL DAYS」では、同人サークル「スライダーの会」が、地球研究会の投稿アカウントを兼任している。