セリフ詳細

「最上のタイプの愛情は、相互に生命を与えあうものだ。おのおのが喜びをもって愛情を受け取り、努力なしに愛情を与える。そして、こうした相互的な幸福が存在する結果、おのおのが全世界を一段と興味深いものと感じる」

・この因果関係も、やや、よく分からない。

・文脈的には、愛情を与えあう(=最低限の保証により相手の恐怖を減じる)ことにより、熱意が促進される(恐怖を感じている時は世界への興味を抱けないため)、ということか?

・これが真だとすれば、結婚は社会規範に乗っかることでの安心感とか、「それっぽいイベント」に付随する幸福ポイントというだけではなく、結婚の結果として熱意を促進するということになる。

・でも、こんな認識を持っている人はほとんどいないんじゃなかろうか。もしかしたら無意識下ではそうなのかもしれないけど、おれだって、妻のおかげで仕事とか趣味をめちゃくちゃエネルギッシュにできてるなんて意識してない。というか、「結婚したら妻にフィギュアを捨てられた」とか、むしろ熱意を奪われる方向のイメージが強い気がする(おれの妻ちゃんはよくできた妻ちゃんなのでそんな悪いことはしません)。

・どうしよう。面白い議論だけど、あまりに肌感覚と懸け離れすぎててリアリティがない。

作品タイトル:『ラッセル幸福論』を読む

エピソード名:12章「愛情」

作者名:架神恭介  cagami

45|社会・思想|完結|8話|16,492文字

ラッセル, 幸福論, 資料

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著述の準備段階として『ラッセル幸福論』を読む必要が生じたので、読んだ端からメモ代わりに残していきます。

この本を読む目的はラッセルが幸福をどのように定義・分類していたかを確認することです。この本の読了後、トークメーカー上にて幸福とゲームをテーマとした原稿(某社にて今冬出版予定)を執筆します。

どのように勉強して、どのように実用書を執筆するかの具体例として眺めてくれても良いし、私のメモに対して所感を自由に書き込んでくれたりしても構わない。

※間違えて通常作品で作ってたのでコラボ作品として作り直します。