セリフ詳細

職業裁判官よりも市民の判断を重視する傾向は諸外国で一般に強い。(中略)英米をはじめ、コモン・ロー(慣習法)に基づく司法体系を持つ諸国では陪審制が採られ、裁判官は事実認定に加われない。有罪を決定するのは市民であり、職業裁判官は口出しできない。陪審員の出した有罪判決が明らかに誤りだと思われる場合に、裁判官が無効宣言することはある。しかしその逆に、無罪判決を覆す権限は裁判官にない」[小坂井:P9-10]

作品タイトル:「市民社会」と「公共性」あるいは「国家」とは何か?

エピソード名:5 「市民」とは誰のことか?

作者名:千夜一夜読書人  nomadologie

51|社会・思想|連載中|25話|58,896文字

市民社会, 公共性, 社会哲学, 哲学, 思想, 社会学, 政治, 民主主義, 国家

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「市民社会」と「公共性」、及び「国家」について学説を整理しながら考えていきます。