転生少女の孤児院奮闘記

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[ファンタジー]

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伯爵家令嬢に生まれたものの、母親が亡くなり、継母と継娘に虐げられる毎日。
ある日、前世を思い出す。と同時に理解する、この世界は前世の同僚がやっていた乙女ゲーの世界だと。ゲームではワンシーンにしか登場しないモブ令嬢。それもトバッチリで命を落とす役どころ。いじめられているのに居座って、挙げ句の果てに無駄死に? そんなの冗談じゃない。
家を出るのは外でも働けるような年齢になってからにしたかったが、慕っていたメイドが解雇され、潮時と6歳の少女は家を出た。
ところが、乗り込んだ馬車が盗賊の襲撃にあい、少女は高台から転がり落ちる。
次に目を覚ました時、少女は粗末なベッドの上にいた。身体の傷には手当てがされていて、年若い女性が少女の目覚めを待っていた。
そこは古い教会跡地を利用した孤児院だった。手を握っていてくれたのは貴族の令嬢であり、孤児院の院長だった。院長も子供たちもとても優しかったが、院長は領主の愚息のひとりに目をつけられていた。
自分の名前を〝メイ〟とすることにした少女は、この居心地のいい場所を手放してなるものかと、子供たちを巻きこみ、孤児院を護るために、前世と乙女ゲーの記憶を頼りに奮闘する。

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