ファンレター
「その日」のこと
自分で幕を引きたい欲求と、それを拒む生き物として有する理屈抜きの本能との葛藤を思い出しました。 ボクと彼女の「その日」を決める淡々とした会話。重い話なはずなのに、どこか乾いた小気味よささえ感じられます。 葛藤のとき、こんな悟りを得ていたら苦しくなかったかもしれないなどと思ったりして。 でも、最後の一文で、そんなことではないのだと気付かされます。 自分の状況で「その日」を決めるカードを欲することは理想か冒涜か。 いろいろ考えさせられた作品でした。