アラン・フリールと炉端の物語
現実の無慈悲に打ちのめされた妖精譚を生きる、人間と妖精の足掻き。
大飢饉に至るはじまりの長編。
【あらすじ】
妖精好きの青年アランと、妖精より妖精らしいエーレ国第一王女ミース・E・オコナーズは、多彩な妖精達との危険な交流を楽しむ。
そこにフェアリーテイルはなかった。
・千年婚活
直に千歳となる醜い小人が、若い嫁を無理やり娶る。
アランは彼の奴隷となり、婚活を成功に導かなければ殺される。
・攫ってきた赤子
純真無垢の赤子が母親から盗まれた。
アランは異界で赤子を保護し、赤子を母親に返すべく、誘拐犯ミースと対峙する。
・虚無の巨人
大恩ある巨人は感情表現が乏しい。
アランは巨人と共に旅に出かけ、巨人は少しずつ感情を知っていく。
・飢饉の翅音
飢え死に寸前の妖精・アルプルハラが、蝗害の如くエーレ国に押し寄せた。
あらゆる食糧を無限に食い散らかす。
ミースはエーレ国の飢饉を回避すべく、アルプルハラの殲滅を選ぶ。
アランはアルプルハラ、エーレ国双方の未来を護ろうと、最後まで足掻き続ける。
【補足】
約9万字、計39項
2024年4,5月再更新。旧『アラン・フリールと飢饉の翅音』、展開はさほど変わりないが、文章は半数近く修正。
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