無色の鏡、黒色の鏡

作者 小麓

 とある町に住むミラー一家の家族全員が、外傷はなく、毒物、薬物反応も検出されないという奇怪な方法で殺害された。容疑者はロイドと呼ばれる男。彼は犯行は認めているものの、その殺害方法に関しては、「共感したから」という謎の供述を繰り返す。さらに自分は既に「死んでいる」との発言も。「私の死に共感したから、ミラーは死んだ」。ロイドはそう供述する。
 空気が読めない男だと揶揄される刑事カラレスは、非番を返上してその容疑者ロイドからミラー一家殺害事件に関する情報を引きだそうとしていた。そんな矢先、今度はミラー家の向かいのレイク一家、その近隣の家々に住む人々すべてが死体で発見された。

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