０境国には「犀座」と呼ばれる生き物がいた。彼らは物資や農作物の運搬、また人を乗せて運ぶ移動手段として活躍し、人々と共生していた。
その一方で国の自衛力強化を謀るべく、犀座騎兵団によって “戦闘犀座” 育成が行われていた。
０境国直属のガーディアン、国境警備隊の九九は犀座を戦闘用として育成することに深い疑念を持ち、常に反戦闘犀座の意思を示していた。
しかし０境国国王の死を境に、国の在り方は九九の望まぬ方へと向かっていく。