あの、ブルー

作者 白樺八靑

[恋愛・ラブコメ]

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パート勤めの私は、このごろ公園の木の根元にうずくまっている人が気になっている。雪がちらつく夕方、食料を手にその人のもとへ向かう。そして目が合った瞬間、30年前の風景が鮮やかによみがえった。あれは初恋だったのか、いまも胸を刺す痛みとともに甦る空と同じ色をした瞳の思い出だった。
(2023年12月、「音楽+言葉=光」シリーズ5回目のコンサートにて朗読)

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