『カルマ』の革命

作者 大和撫子

[ファンタジー]

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<あらすじ>
八釼颯天<やつるぎそうま>は、物心ついた頃からヒトの抱える心の闇や病を感じ取り視覚化できる力があった。しかし決して歓迎される力ではない事を体感。知らない気づかないふりを通していた。そんな彼の趣味はタロット占い。ラファエル学園高等部の入学を目指したのは、都内近郊で唯一『占い研究部』があるからだ。部員はそれぞれ占いの得意分野を生かして日々切磋琢磨しあっている。

ある日の明け方、颯天は広い野菜畑に一匹の薄茶色のモルモットが箱座りしており『ボクを助けて』と語りかける夢を見た。その日の部活帰り、女性に声をかけられる。『警察秘密組織公安部シークレットスピリチュアル部門』の者だと名乗る。荒みきった人々を内密に癒し、浄化して穏やかな世の中に導く部門で全国津々浦々老若男女887名が秘密に活躍しているらしい。報酬は、お金や物品ではなく運気が上がる事を支払うという。但し謙虚である事が条件で、傲慢になるとすぐに運気は下がるという。半信半疑ながらもお試しに引き受けることに。
夢で見た薄茶のモルモットが貸与。モグという名で困った時の導き手で人語まで操るのだが、颯天初めスピリチュアル部門の人にしか見えない存在との事。目まぐるしい毎日が始まる。

モグには悩みがあるらしい。モグは以前、本物のモルモットで飼い主姫宮千咲。ペットロスで未だに立ち直ってないという。颯天と同じ学年の千咲と言う名の少女。紆余曲折を繰り返し、漸く千咲はペットロスを乗り越えた。同時にモグも光と共に虹の橋に消えていく。モグは颯天自身が抱えた心の闇も浄化してくれたのに気づいた。詩織曰く、モグを通して颯天の自己受容、自己肯定感をあげる事が目的でメンバーに相応しいかの試験でもあったとの事。

かくして颯天は正式にスピリチュアル部門の888人目のメンバーに。颯天は千咲と付き合うことに。千咲は颯天から占いを習いたいという。颯天は自分が嫌いではなくなっていた。

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