鈴生りの頭

作者 蔦永良

[その他]

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 閑散とした電車に乗り、帰路に着く男。平素であれば、男の他に乗客がいない路線であったが、その日は違った。頬のこけた美しい青年が、微笑みを携えて席に腰をかけていたのである。
 彼の微笑みの底にあるものを知りたくなった男は、声をかける。青年は、事故で恋人を亡くしてしまったこと、墓参りで「良いこと」が起こったことを話し出した。

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