ファンレター
明後日から更新の第三挿話『Bone Machine』では、思想面が出てきて、徐々にその色彩も増します。連載に先駆けると、留学組のオールドリベラル、ソ連が出来たのに感化された社会主義、それにアナーキズム、水平運動、それからロマンがモダンになって国粋的な考え方の台頭……。できるだけ国民の消費社会こそを書きたいけど、僕は前記の事柄を、書いてしまいますね。土蜘蛛に関しては時代が違うのですが、東京を守護するあの反逆の徒が過去にいて神田明神にも祀られていることを、出したいのですよー。
そこはもう、目を逸らしても仕方ない。日本に限らず、そーゆう『歴史』だったのだから。 もし、違ったとしたら、生命の種として長続きしていなかったかも知れないし。 成さんのほどではないけど、やっぱり私も昔が舞台だと書かざるを得ない部分ですよ。 逆にそれを四の五の言われると、「『今』はその積み重ねで成り立っている。これからあなたが変えればいい」と返すしかなくなってしまう。
そうそう、蔑称なんですよね。連載という体裁を取るため難しい問題なのですが、敵だって言いきれるのか、どこからの視点なのか、って問題も書いていければなぁ、と思っています。大正浪漫風味にする以上、連載が続けば『破戒』的ななにかも書かなくちゃいけないかもしれませんし。ついでに職業婦人、家父長制と真っ向から対立する人たちもいたしそれも書きたいけど、それ自体が男性的な目線になっちゃうかもしれないですね。
ネタバレを第一話の現段階からしちゃいますが(笑)、『大日本史』を編纂した彰考館の、水戸城内史局を、水館、小石川藩邸内の彰考館を、江館て呼ぶのですよー。そこから、名前を取りましたw ネーミング自体はストーリーとは直接はあまり関係ないはずですが。いや、どうかなぁ。