リバイアさんとネフシュたん ~へブル人への手紙を護る者~

作者 BUYOU

[ファンタジー]

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【キャッチコピー】
信仰とは、望んでいることを確信し、まだ見ていない事実を確認することである

【あらすじ】
 高校留年生のボーは、かつて教会の日曜学校に通っていた頃に幼馴染から一冊の聖書を借りた。いつか返したいと思いつつ、そのまま10年以上の月日が経ってしまった。
 あるとき彼は、校舎の屋上で探しモノのお手伝いをするという奇特な部活動を行っているリバイアとレビアと称する謎の女子校生姉妹に出会う。そして彼は彼女らと取引をし、幼馴染の居場所を探してもらうことと引き換えに、ある任務を担うことになった。
 その任務とは紀元65年のパレスチナ地方に赴き、悪魔の手先である魔物から「へブル人への手紙」を護るというミッションだった。
 彼は魔物を撃ち倒すための狙撃銃を与えられ、助手として随伴する美少女型AIネフシュと支援の機動歩兵6体と共に、問答無用に現代文明と隔絶された地に時空転送されてしまう。
 彼は覚悟を決め、「へブル人への手紙」を護ることの意味や聖書について自問自答しながら、彼は自らの闘いを始めるのだった。
 時を同じくして幼馴染はミッション系大学に通う学生となっていたが、彼女の信仰は揺らいでいた。クリスチャンの友人が少ないだけでなく、インターン先で知り合ったイケメン社員から、付き合うかわりにクリスチャンをやめるように言われていたからだ。
 そうした幼馴染の状況を、ボーは知る由もなく、戦いは苦戦していた。狡猾な魔物によってボーの作戦はことごとく失敗する。ボーにとっては幼い頃の夢の中の会話だけが心の支えだった。そしてリバイアとレビアはこのようなボーの心理状態の変化を作戦当初から逐一観察し、記録していた。
 いよいよ水も物資もなくなり、作戦遂行が困難になってきたとき、ボーは、掌に大きな傷跡のある羊飼いに出会う。ボーは羊飼いの助言により水と魔物を倒すヒントを得たものの、不利な状況に変化はなく、ネフシュが励ますも、ボーはミッションを遂行する意義を見出せなくなっていた。
 そのとき、借りていた聖書に異変が生じていることに気が付くボー。羊飼いの言葉を思い出したボーは、その異変の意味を、信じることによって理解し、受け入れる。そしてボーは、もう一度立ち上がり、自らを顧みず固い決意をもって魔物との最後の決戦に挑むのであった。

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