ファンレター
せっかちな神様
まさにその通りだと、切なくなりながらお便りを書いております。毎年、8月だけは時間が加速し、転がるように過ぎてしまいますね。これは、8月の神様がせっかちで素早く駆け抜けるからでしょうか?今日は既にお盆真っ盛り。空と空気が秋の気配を少しだけ含むようになりました。暦は正直です。せっかちな神様は、ツクツクボウシに夏の終わりを告げさせ、夕暮れのカーテンを素早く引き、そのうちにコオロギも夜風を震わすようにさせるのでしょう。子どもの頃の、二度とは戻らない楽しかった日々。ギリギリまで宿題に追われる焦燥感。どんなに歳を重ねても、8月の駆け抜けるような速さには付いて行けず、胸を締め付けられるような物悲しさを感じずにはいられません。8月の神様に、もう少しゆっくりと歩いて下さいませとお願いしたいのは、少数派でしょうか?もしかしたら、時間に追われた現代の大人達は、暑過ぎるし夏休み大嫌い。最近では学校も数日早く始まってタイパ良し!と思う大人もいるのかなと複雑な気持ちにもなります。私は、断然スローライフ、ナマケモノ主義なのですが…。
返信(1)
お便り、ありがとうございました。文章全体がとても詩的な表現で綴られており、感心しました。八月の神様はせっかちでツクツクボウシに夏の終わりを告げさせ、夕暮れのカーテンを素早く引き、そのうちコオロギも夜風を震わせる、などの表現はとても見事だと思います。いつまでも続いてほしい夏休みでずが、いつもいつも蜃気楼のように過ぎ去ってしまいます。世間は忘れたふりをしていますが相変わらずコロナは猛威を振るっていて、怖くて外出もためらってしまいますが、せめて小さな夏の想い出がほしいです。