ファンレター
お便り失礼します。一昔前はパワハラ、セクハラなどという言葉は存在しませんでしたね。これは酷いなと思う人権を無視した発言や行動は沢山あったのですが、その中にも寛容さや緩さが存在していて、優しい世の中だった気がします。『鉄腕アトム』はとても有名なマンガですね。手塚治虫氏の描く世界は、未来を予想した作品が多い気がします。我々に考えるきっかけを与えてくれます。大人になった今、読み返してみたらその奥の深さに気付くことでしょう。改めて読んでみたいと思いました。私の中で人間と機械の狭間で葛藤する話と言えば、松本零士氏の『銀河鉄道999』が思い浮かびました。機械伯爵に母親を殺された少年鉄郎が機械の身体を手に入れるために銀河を旅する物語ですが、様々な人生に触れるうちに心に変化が起き、機械に支配されることに疑問を感じ、機械の身体を手にした者達が必ずしも幸せではないことに気付いて行きます。機械人間に母親を奪われたのに、自分がその機械人間になることを望む矛盾。アニメをみた後いつも心に何かが重くのし掛かるのです。この話は2221年の未来を描いた作品だということですが、既に今、私達はあらゆる情報をコンピュータに管理され、パソコン、スマホで何かを操作しないとやっていけない時代になっていますね。便利な反面、それはとても怖いことなのではないでしょうか。ウイルス一つで情報がダダ漏れ。災害時にはコンピュータが制御不能。途端に全てのライフラインに影響が出ることが懸念されます。全てを機械に任せては駄目なんだと思います。機械の支配者はいらない。人間は人間らしく、誇りを持って生きなくてはと思いました。人間は賢い。欲を捨てなくてはならない時は敢えて便利さを求めない勇気を持つべきだと思います。気付かせて下さってありがとうございました。
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