タケノコ列伝

作者 んだんだ

[科学]

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1件のファンレター

 ここ山形県庄内は群生孟宗竹林の北限地である。
 毎年、遅い春、5月初旬から6月初旬になると、庄内の人たちは筍の旬を待ち焦がれる。旬の10日間は、食も話題も朝から晩まで、「筍」一色に染まる。
 その孟宗竹は繁殖力が強く、そして成長速度が恐ろしく速い。
 そこで、地元でささやかれている筍の成長に関する列伝を紹介する。

ファンレター

筍の思い出

横浜の友人が許可をもらって隣人の竹林でタケノコ掘りをしないかと誘ってくれた。山に入るなら私のズボンと長靴に着替えろという。私は長靴が嫌いだし、ズボンなんて幼児期に無理やり母親に履かされて以来あり得ない。抵抗を重ね、長靴だけを承知した。私が履いていたのは7センチヒールの靴だったから。彼女の指導のもとに小一時間のうちに私の目は筍ハンターに育ち、彼女が見えなくても私にはわずかに出ている筍の頭が手に取るように見える。使ったこともないスコップで次々と掘る。暗くなったからやめようと言われても私は止まらず、45リットル3袋の収穫を持ち帰った。その後の苦労を思うと楽しかったよりエライことになった欲張り婆さんの思い出となった。それ以前に大鍋いっぱい筍の含め煮を食べて腹痛に七転八倒したことがあったので、恐る恐る数日かけて食べ切った。
都会の人は皮から茹でるのではなく、真空パックになっているのを買うらしいと知った。
お酒のつまみ、しかも誰かが調理したものを食べるのがベストですね。来世はまめな奥さんをもらってタケノコ料理ア・ラ・カルトを存分に食べることにしよう!
長すぎて御免なさい!!!

返信(1)

 コメントを有り難うございます。
 hiroko8491 さんのお話は、私が今、執筆中の話と凄~く似ています(笑)。さて、困ったなぁ…、ど~しましょう?