無駄との距離

[現代ドラマ・社会派]

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11件のファンレター

おれの夢に「無理、無茶、無駄」とそいつは言った。

ファンレター

おめでとうございます!

成瀬川さん、佳作おめでとうございます! 自分のことのようにうれしいです^^

「ブコウスキーと同じく、職を転々としていたし、自分の顔の醜さに慣れることがなかった」という一文にグッときました。
これだけで、主人公の性格や顔立ちまで浮かんできますね。
ブコウスキーも働きながら小説を書き続けていて、専業作家になったのは49歳。
だから、20年間、職を転々としつつ小説書き続けている、作中の坂下さんにも「まだまだこれから!」とお伝えしたいです。

「無駄との距離」と言うタイトルが、とても奥深いなと思いました。
最近はタイパタイパと言われていますが、そんなに効率的に時間を節約してまで、空けた時間でじゃあ何がしたいのって、聞いてみたいです。
何が無駄で、何が無駄ではないのか、人によって価値判断が違いますし、今回のお話のように、長い時間が経ってみないと分からないものあるなと思いました。
2000字という短い字数の中で、二人の人生が凝縮されていて、描かれていない20年の間に、周一に起こった変化が読者に想像できるよう、細部まで配慮した演出がお見事でした。

引き続き、応援していますね!

返信(1)

mikaさん、ありがとうございます。このレター、(僕自身の作品の完成度はひとまず置いておくとして)読書感想文として100点満点だと思いました。mikaさんがたまに話される読書会、もちろん感想を述べたり書いたりするわけですよね(ブログも前に拝見致しました)。そこで培われた感想文メソッドがもう、身体感覚として身についているのだな、と思いました。で、今書いたこと、mikaさん自身にはわからない部分があると思うのですよ。そこで翻って自分のことを考えてみると、僕、ひたすら雑文や小説を書いていて、書かないと落ち着かない性分なのです。小説はともかくとして、日記やエッセイにもならない文字通りの雑文を書いていて、「これ、意味あるのか?」とたまに思うし、雑文なんてなんの練習にもならないんじゃないかな、と思っているのですが、最近になってようやく、ごくまれにですが、文章を褒められる時があるようになって。僕には僕の上手さはわからないけど、もしかしたら僕がこのmikaさんからいただいたレターを読んで「身体感覚として身についているのだろうなぁ」と思うのと同じことが、僕の文章にもあるのかもしれない、と思った次第です。こう、逆照射されて、自分の書いた文章にちょっとだけ自信が持てました。
とっても嬉しい気分です!! はぴはぴ!!!!