作者 石の花

[現代ドラマ・社会派]

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1件のファンレター

脳死臓器移植がテーマです。原作は『脳死・臓器移植の本当の話』(二〇〇四 小松美彦 PHP新書)です。この本を読んで衝撃を受け、小説にしたいと思いました。その意味では二次創作になります。脳死の定義、脳死が生まれる歴史、『脳死を人の死とする』ことについての専門家の賛成反対意見等はこの本から引用してあります。原作の著者から苦情があれば、削除します。すみません。
引用という手段を取らず、徹底的に小説として書くことも考えましたが、私個人の力量では無理そうなのと、小説にしてしまうと感情論に走りかねず、本当のことが伝わらないと思いました。『脳死は人の死か』を個々人で考えてほしいなとこの作品を書きました。

ファンレター

「繭」を読んで気付いたこと

古い知識で書かれている部分があります。「無呼吸テストは人工呼吸器を10分間止める」とされていますが、それは1985年の厚生省基準による脳死判定です。1991年の厚生省基準による脳死判定からは「人工呼吸を止めて動脈血二酸化炭素分圧が60mmHgを超えるまでに自発呼吸をしなければ無呼吸とする」と変わっています。しかし、この規定を超える66.4mmHg、72.2mmHg 、86mmHg 、91mmHg 、112mmHg などでの自発呼吸例が報告されていますので、人工呼吸の停止を脳死判定基準より長時間行うと自発呼吸を確認できる患者、つまり脳死ではないことが判る患者もいることは確実です。ラザロ徴候や脊髄反射とされている患者の中に、脳死ではない人が含まれる可能性がある。脳波についても「正常な脳波は幼児が描いた毛虫のような波が延々と続いているのに、(中略)聡史の脳波は一本の線を引くように真っ直ぐだった」とされていますが、それは低感度のまま測定された脳波でしょう。法的脳死判定における平坦脳波とされるものも、高感度測定時は小さな波が見える。このほか最新の脳死事情は“「脳死」って本当に死んでるの?「臓器移植推進」って本当にだいじょうぶ?” パンフレットhttps://blog.goo.ne.jp/abdnet/e/e0270e7acd27ed637468f883f0785d93 が参考になります。

返信(2)

お手紙、ありがとうございます。
お返事、遅くなりました。
ご指摘の通り、参考にした文献は古いものばかりで、無呼吸テストのあたりは初めて聞きました。小松氏の著書にもそこまで詳しくは書かれていなかったと思います。
平坦脳波を「一直線」のように書かれてある箇所は、最近ネットで平坦脳波であっても微小な波がある、と知りました。当時使っていた参考文献を探したもののみつからず、結局、分かりやすいかなと、そのままにしました。
この作品は9年前に書いた物で、参考文献も古く、現状とは少しずつ違っているかもしれません。
小松氏の著書には、無呼吸テストの危険性、脳死判定が終わり15時間経った脳死者がラザロ兆候を示した旨、記載してあります。脳死患者ではなく、脳死判定で脳死が確定した脳死者が動いた等の記述は他の文献にもあります。古い文献ではありますが。
教えていただいURL、また見させていただきます。
去年スマホデビューしたもので、スマホから見る方法が分かりませんので。せっかく教えていただいたのに、すみません。。
改めて、ありがとうございました。

度々、すみません。
今日、お勧めしてくださいましたURLを見ました。
大変興味深く読ませていただきました。
印刷したので、またゆっくり何度か読ませていただきます。
私が脳死関連の著書を読んで友人数人に話した時、反応が薄く、寂しく思ったことがあります。
それが作品を書くきっかけになったのは事実ですが。
ずっと前、ネットで、脳死研究論文数の推移(グラフ)で、年々少なくなっているのを、見たことがあり、脳死を研究する専門家がいなくなったら、「脳死は人の死」が一人歩きしてしまうのではないかと心配になりました。
臓器移植法を問い直す市民ネットワークという団体があると知り、驚きとともに心強く思いました。
古い知識ですが、脳死判定ではなく、脳死診断(無呼吸テストなし)で脳死と診断されると治療を中断できる、と知りました。違ってたらすみません。
その時、生きているかもしれない人が治療されず放置され、亡くなっているかもしれない。生死の線引きをどこでするのか、そんなことをつらつらと考えたことがあります。
止まらなくなるので、止めておきます。汗
長々と失礼しました。
改めて、素敵な文献を教えていただき、ありがとうございました。永久保存版にします。