ファンレター
無関心ほど怖いものはない。
インパクトのあるタイトルに心惹かれました。愛と平和を歌った歌手はジョンとヨーコを筆頭に沢山いるのですが、何故我々は変わろうとしないのでしょうね。その歌声と歌詞に心震わせ、熱いものが込み上げてくるのに…ロシア、ウクライナの戦争も来月下旬で一年になろうとしています。まさか、こんなにも長引き、日々惨劇が繰り返されるとは思ってもみませんでした。どこかの国の、我々には関係ないことと私もどこか無関心になり、感覚が麻痺していることに気づかされました。愛と平和という言葉だけが虚しく宙を舞っているのです。火宅の人とは、本当に上手い表現ですね。この戦争は決して他人事ではないのですね。危機がすぐ側まで迫っている、いや、既に燃えているのに私達はまだ気がつかずにヘラヘラ笑ってぼんやりと生きています。無関心ほど怖いものはないと思いました。もっと世界全体を見回して、日本が今どんな立場に置かれているのか関心を持たなくてはならないと思います。気付かせて下さり、ありがとうございました。
返信(1)
温かいお便り、ありがとうございました。昔、擦り切れるほどレコードで聴いたジョンレノンの曲が思い出されます。SHAVED FISHというアルバムですが、その中でも「平和を我らに」「パワートゥザピープル」「イマジン」「ハッピークリスマス(戦争は終わった)」という曲は平和を願う曲でした。あの時代は反戦というキーワードで世界中に連帯が生まれた時代でした。しかし、今の時代には何の連帯感もなく、ひどい分断と格差が人々を無関心に追いやっているのでしょうか。これだけひどいことが起きているのに世界中は見て見ぬふりで、反戦のうねりがひとつも起こらないというのは異常なことではないでしょうか。音楽もアートも文学も実に冷淡なような気がします。マザーテレサが云った愛の最も対極にある無関心という罪に我々はすっかり侵されているのでしょうか。もうじき自分たちがその炎に焼かれることになるなど誰も考えていないようで飽くまでも他人事なのです。そうなったときはもう手遅れなのですが。