セリフ詳細

天真爛漫(てんしんらんまん)




童謡『里の秋』が大ヒットしたのは戦後3年目。

私たち庶民の願いがいっぱいの()のうつくしさ。


殺せ殺せと合唱した軍歌から平和への大転換で、

いや、詩を自由に詠える時代がやってきたんだ。


ああ  父さんよ  ご無事でと 今夜も  母さんと  祈ります


自分たちの父や兄を殺した敵が居なくなったの?

それで憎い敵でもやさしく包んであげたい子供?


それなら私たち日本人は広い心の持ち主ですね?

世界中の子どもが家族の無事を祈っているんだ!



心のなかの問題を解決してなければ勃発(ぼっぱつ)するよ。

その結果、人々の(うら)みや悲しみの声が充満する。


子たちの悲痛の声を聴くには暗闇が必要なんだ!

悲劇・悲鳴を見たり聞くために暗闇にするべき?



悲鳴を聴かせてやる‥僕はそんなこと言わない!

だけど悲鳴を聴かせてやりたいって思いは分る!


他人の罪は(ゆる)さないが、俺だけは見逃してくれ、

そういう思いで過ごしている人の気持ちも分る!



それに気づいたら『里の秋』の歌詞は悲惨(ひさん)かも、

よその子の父を殺したら帰って来れるんだもの!


親はもう十分に暗闇を見て味わったのでないか?

それをあなたのお子にも味わわせるべきなのか?




戦争は罰し合戦だよ。互いを憎み罰し合う関係!

人を罰したいと思う人の心に戦争は始まるんだ!


罰するのはテリトリーのルール・約束なんだよ!

テリトリーで詠むときは、みすゞの詩は悲しい!



みすゞの詩は自由の都で詠んでこそ生きるんだ!

自由の都は僕たち一人ひとりの心に始まるんだ!


人に気に入られるにはテリトリーは都合がいい。

人と信じあい・尊びあうには、自由の都がいい。



未熟も下手も受入れられ、叱られない自由の都。

未熟者は叱られ罰せられて落第するテリトリー。


あなたのお子の居場所はあなた次第で決まるよ。

人を成績で評価しますか?無条件に(たた)えますか?




次回最終回、みすゞの詩で(たの)しむ積り。





#腐貴  #配剤・采配  #共生浪漫 #公共電波 #NHK朝ドラ


作品タイトル:ちょっと待って| 架空

エピソード名:5)自由の都/金子みすゞ

作者名:阿龍門 稜  fudoki

2|社会・思想|完結|38話|77,523文字

正論・正義, 罪~罰, シリアス, 哲学~証言, 仏法~カリスマ, 社会常識, ノンフィクション, 現代群像劇, ファンタジー, 目覚め

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多くの方に援(たす)けられて今の阿龍門 稜がある。それが身近なお人だと日常的にお礼を言えるが不特定多数だとお礼を言わないままになっているケースが殆んど。それでどうしたら良いか...そんなことを思いながら是の場に至った次第です。

教えてくださるお人の心は分らなくても、好いことを教わったと思うことはじつに多い私。逆に「それは違うのじゃない?」と思うこともしばしばですが、よくよく考えると指摘は当っていると思うことも多く、慌てて結論を出さなくて良かったと思ったり。

やっぱりもっと勉強しなければ! この場は私小説・未来形の舞台!不幸な決着では詰りませんし、「未来のことは分らない」と無頓着に済ませてもいられません。それで私は主人公が満足できる未来へ帰着する物語を企画しております。不可能でしょうか?

他人の未来は...あなたにも分らないでしょう! 分るのは自分自身の未来のみ! ご存知でしょうけど、不幸の未来に今すぐ帰着できるなら、それと同じ理屈で幸福の未来へも直ちに帰着できていい筈ですね。ハラハラする場面も愉しみたいなあ!

この小説のネタには私自身の勘ちがいの経験とか、痛い目をみた記憶とか、アレヤコレヤを使えそうです。なによりコレまでお世話になった方々へのお礼の場に使えるから好いかな...そんな計算を当然ながら私なりにしております。

(ご注意)
なお間違いが起きないよう、私が設定する登場人物は架空の存在で覆面になっており。これは「二次小説」でもないのかな。

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ここへ参加してみよう・遊んでみよう・困らせてやろう・・・動機は何でも「一丁噛んでやろう」とお思いになられたらお気軽にお申しつけください。滅多なことでは拒絶しません。(文責・阿龍門 稜)